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吉祥寺「小ざさ」は世界最強のビジネスである!1坪2品で3億円を売り上げ、40年間行列を途絶えさせない秘密

ダイヤモンド・オンライン 12/24(土) 6:00配信

 ジュンク堂書店池袋本店横の「東(あずま)通り」を入って約5分。
すごい若く綺麗な女性が集まる「天狼院書店」がある。
たった15坪の書店なのに、「本屋にこたつがある!? 」と話題になり、開店わずか3年で153件のマスメディアに取り上げられた。
なかでも、店主の三浦崇典氏は『AERA』の「現代の肖像」にも登場した。ただ、その起業のきっかけが、1冊の本だったというから驚きだ。
その1冊とは、稲垣篤子著『1坪の奇跡』。
たった1坪、「羊羹」と「もなか」の2品で年商3億円。吉祥寺ダイヤ街で40年以上行列が途絶えない奇跡の店があるという。
どんなお店なのだろうか? 三浦氏に語ってもらった。

● 僕が行列に並んだ理由

 数年前の冬、僕は思い立って吉祥寺「小(お)ざさ」の行列に並ぶことにした。池袋から始発に乗り込み、吉祥寺駅に着き、ダイヤ街というアーケード街に向かうと、すでに行列ができていた。

 行列には、常連も多かったが、日本全国から来る人もいるという。
 僕のように、都内なら始発でなんとか間に合うが、地方の人はそうはいかない。前日入りして、近くのホテルに泊まって並ぶ人もいるという。
 行列の先にあるのは、たった1坪の和菓子屋である。
 僕らが狙うのは、1日150本限定の「幻の羊羹」だった。
 この「幻の羊羹」を求める行列が、40年以上、途切れたことがないという。

 このときは、編集者と装丁デザイナーの友人と一緒に並んだのだが、僕らの手には1冊の本が握られていた。

 それが、吉祥寺「小ざさ」代表稲垣篤子氏の著書『1坪の奇跡』だった。
 つまり、「幻の羊羹」を待つ行列に並びながら『1坪の奇跡』を読もうと僕らは考えたのだ。

 僕は2013年9月26日に東京池袋に天狼院書店の1店舗目「東京天狼院」をオープンさせることになるのだが、その当時は、まだ天狼院書店は存在していない。

 行列の中で、吉祥寺「小ざさ」のビジネスを研究しようと僕らはしたのだ。

 寒い中、朝早くに多くの人がこの行列に並んでいた。この行列の正体は、いったい、何なのだろう。

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最終更新:12/24(土) 6:00

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