カジノを中心とした統合型リゾート(IR)を推進する法案が30日の衆院内閣委員会で審議入りした。自民党は、来月上旬に同法案を衆院通過させた上、今国会で成立させるスケジュールを描いており、公明党の対応が焦点となる。
質疑では、自民党と日本維新の会が推進の立場を表明。公明党は「メリットとデメリットが国民に分かるような審議を心掛けたい」と述べるにとどめた。共産党は「カジノ賭博に対する国民の声は明確」として反対の姿勢を示した。
30日の質疑は、
秋元司委員長(自民)が職権で決めたもので、審議入りに反対した民進党は委員会を欠席した。同党の
山井和則国対委員長は党会合で「審議入りが強行された内閣委は不正常だ」と批判した。
質疑に先立ち、自民党は公明党との幹事長・国対委員長会談で、カジノ法案について、12月2日に内閣委、同6日に衆院本会議でそれぞれ採決することを提案した。
公明党は即答を避けながらも、この後に党内で意見集約に向けた会合を開催。他党の動きもにらみつつ結論を出すか慎重に判断する。(2016/11/30-19:13)