作詞作曲:ディープラーニング。かつて無いほど不気味なクリスマスソングの誕生

クリスマスっぽいよ、クリスマスっぽいんだけど...。

杓子ディープラーニングでございます。しかしニューラルネットワークが関わった作品で不気味じゃないものってあまり無いですよね。今回もその例に漏れず、抜群の不気味さを放っています。

トロント大学の研究者たちによって制作されたプログラム、なんと画像を見せることでそれに沿った歌を作詞作曲して歌ってくれるそうです。

このAIはオンライン上のメロディー100時間分を使ってトレーニングされたそうです。Nvidiaのブログによると、音階とメロディーの種類を決めたら毎分120拍のシンプルなメロディーを作ることができるとのこと。その上にドラムとコード伴奏が足されます。そして画像を渡すと、それに対応した歌詞を作り、歌ってくれるというもの。

今回元になった画像は当然、クリスマスツリー。Hang ChuさんがアップロードしたAI作詞作曲のクリスマス・ソング、こちらでお楽しみ下さい。

歌詞もかなり天才的な表現が散りばめられています。

The Christmas tree is filled with flowers. I swear it's Christmas Eve.

クリスマスツリーは花でいっぱい。誓ってもいい、今日はクリスマス・イブ。

クリスマス・ツリーって花飾りあったっけ...?と不安になりますが、「誓ってもいい、今日はクリスマス・イブ」と言いきかせてくるところも不安です。

A hundred and a half hour ago. I'm glad to meet you. I can hear music coming from the hall. A fairy tale. A Christmas tree.

100時間と30分前。あなたに会えて嬉しい。ホールから音楽が聴こえてくるよ。おとぎ話。クリスマスツリー。

そして締めくくりもやはり花です。

There are lots and lots and lots of flowers.

花がたくさんたくさんたくさんあるよ。

とにかくたくさんたくさんあるようです。画像には一切写っていないのに花が浮かんで仕方ないようです。曲の終わりも唐突でサスペンス感が溢れていてなんとも不安にさせてくれます。

と不気味なところばかり注目してしまうのも、人間の仕事に近いからこそ。ここまで自分だけでAIができるようになっていることに驚きです。

image: screenshot from Vimeo
source: Neural Story Singing Christmas / Vimeo via nvidia via inverse

(塚本 紺)