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加古川で化学工場が全焼 出火当時は無人、隣接マンション駐車場の車40台延焼
24日午前6時55分ごろ、兵庫県加古川市平岡町土山の樹脂メーカー「第一化学」の加工工場から出火した。加古川市消防本部によると、平屋建ての工場1棟約810平方メートルを全焼したほか、隣接するマンション駐車場にとまっていた乗用車など30~40台を焼いた。
兵庫県警加古川署によると、マンション住民ら約150人が避難したが、けが人はいない。同署が出火原因を調べている。
同社によると、工場では樹脂などを加工しており、倉庫も兼ねているが、祝日の23日以降は稼働しておらず、出火当時、誰もいなかったという。
工場近くに住む、会社員の原洋平さん(37)は「勤務先から急いで帰ってきたが、所有する乗用車2台のフロントガラスやミラーが熱風で溶けた。出火当時、家族が家にいなかったから良かったが、もしいたらと思うと恐ろしい」と話していた。
消防車約20台が出動して消火にあたり、約5時間半後に鎮火した。現場はJR土山駅の北約1・2キロの住宅街。