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長野ワカサギ、渡り鳥から守る 諏訪湖漁協が集中追い払い
諏訪湖漁協(諏訪市)は二十三日、ワカサギを食べる渡り鳥「カワアイサ」を集中的に追い払う取り組みを始めた。組合員三十人がそれぞれの舟で沖に出て、湖内全域を分担して監視。諏訪湖を代表する水産資源の確保を図る狙いで二十五日まで続ける。 漁協によると、今季も既に千羽のカワアイサが諏訪湖に飛来。今月上旬に当番を決めて追い払いを始めたが、効果を上げるために大掛かりな集中実施期間を設けた。 湖内に散らばった組合員らは、カワアイサの群れを見つけると急いで接近。舟のエンジン音に驚いたカワアイサは一斉に飛び立ち、分散した。カワアイサは大群になるほどワカサギを効率的に捕食するという。 この日は午前八時から追い払いを始めたが、風が強く波が立ち、短時間で切り上げた。 諏訪湖のワカサギは七月下旬の大量死で生息数が激減。漁協は今季、休漁にする異例の対応を取った。藤森貫治組合長は「真剣に追い払わなければ来年の漁に影響する。生息数が少ないからこそ手抜きはできない」と話した。 (中沢稔之) PR情報
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