トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 首都スポ > 記事

ここから本文

【首都スポ】

箱根路制覇へ各校エース燃える!! 東洋大・服部は打倒・青学大の一色

2016年12月22日 紙面から

壮行会で、箱根駅伝に向けて意気込む東洋大の服部弾馬=東京都文京区の東洋大白山キャンパスで(七森祐也撮影)

写真

 来年1月2、3日に行われる東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)。学生が1年で最大のピークを合わせて臨む大会だけに、総合順位争いはもちろん、各大学のエースのハイレベルな競演も見どころの1つだ。打倒ライバルに燃えるスピードランナー、新たな山の神候補、留学生にルーキー。多士済々な面々を紹介する。

 その1秒を削り出せ−。選手が入れ替わり、ライバル校が強力であったとしても、東洋大の鉄紺色のたすきに宿る魂は決して変わることはない。その魂を走りで体現するのがエースで駅伝主将の服部弾馬(4年・豊川)だ。「今まで先輩方がしっかり伝統をつくってくださったのに、自分たちが壊しつつあることは自覚している。この後も伝統が続くように、自分たちもしっかり走らないといけない」。1秒を削り出し、3年ぶりの優勝を飾ること以外に、復活はあり得ない。

 前回の箱根駅伝では3区を務めたが、兄の勇馬(現トヨタ自動車)が区間賞で持ってきたたすきの勢いを途切れさせる区間3位。青学大の連覇、完全優勝を許す一因となった。「去年はこの時期に全く距離を踏めていなかった」。20キロ超の長丁場に対する自信が足りていなかったが、今季は違う。5000メートルで現役日本人学生最速となる13分34秒64のスピードを誇り、「今年は順調に練習を積めている」と自信をのぞかせる。

 最大のライバル青学大にはひとかたならぬ思いがある。エースの一色恭志は高校時代のチームメートにしてライバル。「一番のライバル。あいつにだけは負けられない」。それは個人でもチームでもだ。

 打倒青学大へは先手を取ることが必須なだけに、序盤区間を担うことは決定的。中でも全日本大学駅伝で区間賞を獲得した1区が濃厚だ。「1区は自信を持って走れる。区間賞はもちろんチームに流れをつくる走りをしたい」。得意のスピードを生かし、ライバルにはダメージを、そしてチームには優勝を呼び込む。 (川村庸介)

    ◇

 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ