おすすめ投資本をズバリ3冊に絞る
投資のおすすめ本は多々あります。もともとこのブログを始めたのは、投資本に関する書評をやりたかったというのもあります。ちょこちょこと話題の本を記事化し、ブログに上げているのはそういうことです。
ただ、この頃は記事にした本も増えてきましたので、いったんまとめてみようかと思いました。「おいおいたぱぞう、誰でもわかる米国株投資といいつつ、記事が多くてどの本を読めばよいのかわからないよ」という問いに対する答えでもあります。
まあ、そんな問いは今までないんですけどね。
このブログは米国株初心者がわかりやすく、興味を持てるような投資記事を書きたいと思っています。ですので、ぶれることなくズバリわかりやすく3冊でまとめてみたいと思います。
当初は「おすすめの投資本3選はこれだ!2016年版」にしようかと思いましたがやめました。というのも、おすすめ3選は恐らくしばらく、いやもしかしたら数十年変わらないのではないか、という予感がするからです。
とりあえず来年以降のことは来年以降に考えるとして、シンプルに「おすすめの投資本3選」としました。なお、米国株投資をしている人ならば、皆さん既読だと思います。
おすすめ投資本1冊目。「株式投資の未来 永続する会社が本当の利益をもたらす」
- 作者: ジェレミー・シーゲル,瑞穂のりこ
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2005/11/23
- メディア: 単行本
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ジェレミー・シーゲル氏のこの名著は、私に長期投資のすばらしさ、米国株投資の有望さを教えてくれました。データが豊富で、しかもわかりやすい。何度読んでも納得できる内容がつまっています。
おすすめ投資本2冊目。「敗者のゲーム」
発売日は2015年になっていますが、これは改訂版です。初版は1985年です。実に30年以上前の名著ということになります。この本はインデックス投資が最強であると定義づけています。
インデックスで勝てるというのがまず驚きであり、逆張りの切った張ったを繰り返していた私の投資への考え方を1から変えるきっかけとなった本でもあります。負けないことの大事さに着目し、ミスしないテニスが素人のテニスゲームの作り方、とした点が分かりやすく、意識しやすかったです。
ウォール街のランダム・ウォーカー
ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理
- 作者: バートン・マルキール,井手正介
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2016/03/10
- メディア: 単行本
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最後は「ウォール街のランダム・ウォーカー」です。チャート分析を否定しています。また、長期投資の優位性についてデータを用いて証明しています。シニカルで洒脱な表現は面白いのですが、「株式投資の未来」「敗者のゲーム」の2冊より若干読みにくいかもしれません。
つまり、インデックスETF、あるいは投信を長期で持てばよい、という非常にシンプルな主張です。そういう意味では投資の最適解を示している投資本ですね。
おすすめの投資本、まとめ
私はこの3冊を読んで、日本株やインドネシア株、香港株から足を洗いました。私のような素人でも、確信をもってやれる投資だと思ったからです。そしてドルで投資するのがベストだという確信を得るに至りました。
これらの本はインデックス投資という投資の基本であり王道が学べるだけではなく、米国市場での投資の魅力にも気づかせてくれます。米国市場の良いところは多々ありますが、商品の成熟度も挙げられると思います。
Twitter界隈で「ニッセイ外国株式インデックスファンド」のインデックス指数からの取引値の乖離が話題になりました。このように、指数に連動するという基本中の基本でさえ外れることは日本のETFや投信では珍しいことではありません。
投資書籍の米国と日本の内容の差はそのまま投資環境や投資商品のクオリティの差と言って良いと思います。ただ、近年では和書で良書がかなり出てきていますので、これからそれぞれに期待したいところですけどね。
今のところ、今日紹介した3冊が最強の3冊だと私は思います。米国株投資、あるいはインデックス投資をするすべての人におすすめしたい良書です。何度読んでも勉強になる、精読に適したおすすめの投資本3冊を取り上げました。
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1冊ごとの書評に関してはこちらをご覧ください。もうちょっと内容に突っ込んで書いています。
この3冊は奇をてらったことやすごいテクニックが書かれているわけではありません。どれもこれも至極まっとうなことが書いてあります。今まで投資をしたことが無い人が投資をやってみたくなるような、投資の経験者ならば自分の投資方法を見直したくなる、どの人にも未来に可能性を感じさせるような内容になっています。
いわば、おすすめの投資本3選とは、誰でもできる投資術を書いた3冊と言えるでしょう。