ハイジャック犯が投降 乗員乗客は全員無事

ハイジャック犯が投降 乗員乗客は全員無事
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北アフリカのリビアで国内線の旅客機が2人組の男にハイジャックされ、地中海の島国、マルタの国際空港に着陸しましたが、2人は当局の説得に応じて乗客乗員全員を解放し、投降しました。
乗客乗員117人を乗せたリビア国営のアフリキヤ航空の旅客機が23日午前、南部のセブハから首都トリポリに向かっていたところ、2人組の男にハイジャックされ、進路を変えて、マルタの国際空港に着陸しました。2人は一時、機内に立てこもりましたが、マルタ政府の説得に応じ、日本時間の23日夜遅く、乗客乗員全員を解放して投降しました。けがなどをした人はいませんでした。

マルタのムスカット首相によりますと、2人組の男はいずれもリビア国籍とみられ、手投げ弾や拳銃を持っていたということですが、その後の捜査で拳銃は模型だったことがわかりました。

2人について、リビアのメディアは、5年前に崩壊したかつてのカダフィ政権の支持者で、死亡したカダフィ大佐の息子を刑務所から釈放することなどを要求していたと伝えており、マルタの当局が動機などを調べています。