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【格闘技】

36歳河野「あっと驚かせる!!」 30日に王者井上と対戦

2016年12月21日 紙面から

井上尚弥との世界戦を控え、黙々とサンドバッグを打ち込む河野公平=東京都品川区のワタナベジムで(斉藤直己撮影)

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 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ(30日、東京・有明コロシアム)で王者・井上尚弥(23)=大橋=に挑戦する元WBA同級王者・河野公平(36)=ワタナベ=が20日、都内の所属ジムで練習を公開。不利が予想される中「アッと驚かせてやります」と大番狂わせに自信をのぞかせた。

 「怪物」井上尚との試合が10日後に迫っても、河野は平常心そのものだった。シャドーとサンドバッグのみの軽い内容で練習を切り上げると、明るい表情で取材を受けた。

 「井上君は本当に強い最高のチャンピオン。それだけ、やりがいがある。アッと驚かせてやります」

 井上尚は11戦全勝9KO、海外からも熱視線を集める文字どおりの怪物だ。ジムの渡辺会長をはじめ、周囲も対戦には及び腰だった。ボクシングをよく知らない芽衣夫人にすら「井上君はやめた方が…」と言われてしまったという。

 だが、河野は井上尚だからこそリングへ戻ってきた。8月末、WBA王座4度目の防衛戦で消極策が裏目に出て判定負け。95%は引退と思っていた中で、今回のオファーを得て「もうこんなチャンスはない」と現役続行を決意したのだ。

 井上尚と対戦経験のある同門のWBAライトフライ級王者・田口のアドバイスも得て作戦も立てた。「内容は試合で見せます。思いっきりいきますよ。楽しみにしててください。河野公平まだまだいけるぞと、僕の意地を見てもらいたいです」。プロ42戦(32勝13KO9敗1分け)、世界戦はこれで10戦目(4勝4敗1分け)。何度負けてもはい上がり世界の頂点に立った36歳が、怪物相手にキャリアのすべてをぶつける。 (藤本敏和)

 

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