国政介入:朴大統領、年賀状も新年あいさつもなし

 朴槿恵(パク・クネ)大統領が国会の弾劾訴追案可決により職務停止となったことから、年賀状も送らないことが分かった。朴大統領は特別な日程やメッセージも予定しておらず、静かに年末年始を過ごすという。

 大統領府関係者は21日、「今年は朴大統領名義の年賀状を送らない。職務停止状態で年賀状を送るのは望ましくないと判断した」と語った。職務停止中でも、朴大統領が政府予算を使わずに大統領名義で年賀状を送ることは可能だが、それもしないことにしたという。側近の1人は「法的に可能かどうかとは関係なく、現在の状況で年賀状を発送するのは適切でないと考えた」と言った。朴大統領は就任してから昨年まで、毎年12月中旬ごろに政界・官界などの各界の人物に年賀状を送っていた。朴大統領は昨年末、年賀状に「新年には国民の生活がより快適で豊かになるよう一層努力し、国民の皆さんが大きな結実を得られる1年になるよう願っている」と書いていた。2015年の年賀状には朴大統領が自ら蘭(ラン)などを刺しゅうした「刺しゅう絵」もあった。

 朴大統領はまた、クリスマス・メッセージや新年のあいさつなども発表せず、特に外部での日程も予定されていない。大統領府関係者は「朴大統領は年末年始も官邸にとどまり、弁護団などと共に憲法裁判所の弾劾審判や特別検察官捜査の対応策を主に話し合うと聞いている」と述べた。

チョン・ノクヨン記者
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