島根・女子大生殺害 関与浮上の男、益田市の自宅で遺体切断か
12/20 00:21
7年前、当時、島根県立大学の1年生だった、平岡 都さんが遺体で見つかった事件で、当時30代だった会社員の男の関与が急浮上した。
捜査関係者によると、男は、島根・益田市の自宅で、平岡さんの遺体を切断したとみられ、浴室などで、写真を撮影していたという。
男を知る人は「優しいといってもいいかなという。どちらかというと、動き回っているイメージの方が強い。楽しい人ではあった気がします」と話した。
明るく、ムードメーカーだったという男。
警察は、平岡さんと男の間に、面識はなかったとみている。
男は、事件の半年ほど前から、山口・下関市内の建築関連の会社で、営業を担当していた。
元上司は「入社当時から、覚えが早く、営業も3カ月で、6件の契約を取ってきた」と話した。
営業成績は、優秀だったという、男。
しかし、男は7年前、平岡さんの遺体発見の2日後に、交通事故で死亡した。
事件発生、そして、容疑者の死亡から、7年後の急展開。
その背景には、何があったのか。
2009年10月26日、島根・浜田市内のアルバイト先を出たあと、行方不明となった、平岡さん。
行方不明から11日後、浜田市から、およそ50km離れた、広島県の臥竜山で、遺体の一部が発見されるなど、その猟奇性が、大きく報じられた一方で、学生寮周辺で、平岡さんのスニーカーが見つかったほかには、物証に乏しく、犯人につながる指紋やDNAなども見つからず、捜査は難航した。
延べ30万人を超える捜査員を投入するも、未解決のまま過ぎた、7年という時間。
その間、いったい、何が起きていたのか。
この事件の取材の指揮を執った、山陰中央テレビ・澤田 陽報道部長(当時デスク)は「事件発覚当初に、数人、容疑者を絞り込んだという話も出ていました。結果的には、アリバイがあって、事件自体が遺体を切断したりとか、猟奇的な犯行だったものですから、性犯罪の経歴がある人物であるとか、遺体の切断ですから、それにたけた人物というようなところで、かなり犯人像を絞り込んでいたという形跡があります。そういうところから、なかなか今回、結果的には、ごく普通の生活を送っていた人というようなところがあると思うんですけれども、そこにたどりつくのには、時間がかかったと。犯人像を絞り込み過ぎていたというところは、結果としてはあったのではないかなというふうには見えます」と話した。
行方不明となった当日、アルバイトを終え、店をあとにする、平岡さんをとらえた、防犯カメラの映像。
犯人につながる手がかりのない、2015年12月、警察は、この映像を公開し、事件が風化しないよう努めた。
しかし、2016年夏、事件は、一気に動き出した。
警察は、浜田市や遺体が発見された臥竜山周辺のNシステムや画像を調べ直したところ、捜査線上に男が浮かび上がったという。
この夏、警察は、浜田市を中心に、40万台に及ぶ通行車両の記録を、1台1台、しらみつぶしに調べていたところ、浜田市内の裏道を、不自然に通行する、不審な車を見つけた。
この車の持ち主が、当時、益田市に住んでいた、30代の会社員の男だった。
警察は、この男を、性犯罪者リストと照らし合わせるとともに、益田市内の住宅を捜索した。
近所の人は「はっきり覚えてないけど、たぶん秋か、夏の終わりぐらいだと思ったんですけどね。3人か4人(がいた)」と話した。
また捜索の様子は、近所の人が、リフォームをしていると、勘違いするようなものだった。
近所の人は「(リフォーム会社に見えた?)それは、見えますよね。風呂の方をするって言っていたよ。風呂の床が」と話した。
自宅で、平岡さんの遺体を切断し、浴室で写真を撮影していたという男。
自宅からは、その画像データも見つかっている。
男を知る人は「亡くなった、長男と奥さんやな。あの、高速で亡くなった」と話した。
知人に、「大変なことをしてしまった」と話し、事件への関与をほのめかしていた男は、平岡さんの遺体が見つかった2日後の2009年11月8日、山口県内の高速道路で、母親と共に、交通事故で死亡した。
スリップの跡はなく、無理心中の疑いもあるとみられている。
7年の時を経て、動き出した、残忍な事件。
警察は20日、被疑者死亡のまま、書類送検する方針。 (山陰中央テレビ)
捜査関係者によると、男は、島根・益田市の自宅で、平岡さんの遺体を切断したとみられ、浴室などで、写真を撮影していたという。
男を知る人は「優しいといってもいいかなという。どちらかというと、動き回っているイメージの方が強い。楽しい人ではあった気がします」と話した。
明るく、ムードメーカーだったという男。
警察は、平岡さんと男の間に、面識はなかったとみている。
男は、事件の半年ほど前から、山口・下関市内の建築関連の会社で、営業を担当していた。
元上司は「入社当時から、覚えが早く、営業も3カ月で、6件の契約を取ってきた」と話した。
営業成績は、優秀だったという、男。
しかし、男は7年前、平岡さんの遺体発見の2日後に、交通事故で死亡した。
事件発生、そして、容疑者の死亡から、7年後の急展開。
その背景には、何があったのか。
2009年10月26日、島根・浜田市内のアルバイト先を出たあと、行方不明となった、平岡さん。
行方不明から11日後、浜田市から、およそ50km離れた、広島県の臥竜山で、遺体の一部が発見されるなど、その猟奇性が、大きく報じられた一方で、学生寮周辺で、平岡さんのスニーカーが見つかったほかには、物証に乏しく、犯人につながる指紋やDNAなども見つからず、捜査は難航した。
延べ30万人を超える捜査員を投入するも、未解決のまま過ぎた、7年という時間。
その間、いったい、何が起きていたのか。
この事件の取材の指揮を執った、山陰中央テレビ・澤田 陽報道部長(当時デスク)は「事件発覚当初に、数人、容疑者を絞り込んだという話も出ていました。結果的には、アリバイがあって、事件自体が遺体を切断したりとか、猟奇的な犯行だったものですから、性犯罪の経歴がある人物であるとか、遺体の切断ですから、それにたけた人物というようなところで、かなり犯人像を絞り込んでいたという形跡があります。そういうところから、なかなか今回、結果的には、ごく普通の生活を送っていた人というようなところがあると思うんですけれども、そこにたどりつくのには、時間がかかったと。犯人像を絞り込み過ぎていたというところは、結果としてはあったのではないかなというふうには見えます」と話した。
行方不明となった当日、アルバイトを終え、店をあとにする、平岡さんをとらえた、防犯カメラの映像。
犯人につながる手がかりのない、2015年12月、警察は、この映像を公開し、事件が風化しないよう努めた。
しかし、2016年夏、事件は、一気に動き出した。
警察は、浜田市や遺体が発見された臥竜山周辺のNシステムや画像を調べ直したところ、捜査線上に男が浮かび上がったという。
この夏、警察は、浜田市を中心に、40万台に及ぶ通行車両の記録を、1台1台、しらみつぶしに調べていたところ、浜田市内の裏道を、不自然に通行する、不審な車を見つけた。
この車の持ち主が、当時、益田市に住んでいた、30代の会社員の男だった。
警察は、この男を、性犯罪者リストと照らし合わせるとともに、益田市内の住宅を捜索した。
近所の人は「はっきり覚えてないけど、たぶん秋か、夏の終わりぐらいだと思ったんですけどね。3人か4人(がいた)」と話した。
また捜索の様子は、近所の人が、リフォームをしていると、勘違いするようなものだった。
近所の人は「(リフォーム会社に見えた?)それは、見えますよね。風呂の方をするって言っていたよ。風呂の床が」と話した。
自宅で、平岡さんの遺体を切断し、浴室で写真を撮影していたという男。
自宅からは、その画像データも見つかっている。
男を知る人は「亡くなった、長男と奥さんやな。あの、高速で亡くなった」と話した。
知人に、「大変なことをしてしまった」と話し、事件への関与をほのめかしていた男は、平岡さんの遺体が見つかった2日後の2009年11月8日、山口県内の高速道路で、母親と共に、交通事故で死亡した。
スリップの跡はなく、無理心中の疑いもあるとみられている。
7年の時を経て、動き出した、残忍な事件。
警察は20日、被疑者死亡のまま、書類送検する方針。 (山陰中央テレビ)