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【元朝日新聞・植村隆氏インタビュー詳報(3)】
「時代状況を分かってほしいんだ、阿比留さん!」
植村「いやいや、だから一般の記者だったら許されるとか許されないじゃないと思うんだけれども…。韓国留学経験でおっしゃると、阿比留さんね、(資料集の)7ページ見てもらえます? これは北海道新聞の記者が(平成3年)8月14日の(金学順氏の)単独インタビューの時に書いている記事ですね。原川さん、ちょっと見ます? それでね、7ページを見るとね、(読み上げる)≪戦前、女子挺身隊の美名のもとに従軍慰安婦として戦地で日本軍将兵たちに凌辱されたソウルに住む韓国人女性が14日、韓国挺身隊問題対策協議会に名乗り出、北海道新聞の単独インタビューに応じた≫とあるわけですよね? 同じ…、まあ、ちょっと違うけど、女子挺身隊の美名のもとにというふうな表現がある。つまりこの人は韓国語ができるソウルの支局長ですよ。で、この人に僕は聞いた。それは文春の手記にも出ていると思うんだけど、この筆者は『あなたがそんな取材をしていることは知らなかった』というのです。あれ大阪の記事ですからね。やっぱ当時、そういうふうなのが使われていた」
原川「当時、女子挺身隊と慰安婦の混同が韓国において見られて、それをそのまま当時は植村さんも…」
植村「うん、僕もそういうふうに。そうやったね」
原川「この(産経新聞大阪本社の)記者がどういうことでか、分からないけれども、他紙にも同じ…」
植村「まあ、当時だから、僕、思い出すと、当時、ほとんど挺身隊という言葉を使った。つまり、その時に、まさか阿比留さんに、二十何年後に攻撃されると思っていないから、普通にその慰安婦の意味で挺身隊という、僕は『チョンシンデハルモニ』とかいう言葉を使っていて、それが普通だったんだ。ソウルの一般記者であろうと、まあ、一般記者は分からないかもなんだけど、韓国語が分かる記者たちは。そういう時代だったんだよね」
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