「THAAD配備は韓米同盟の象徴」トランプ氏側近が初言及

次期大統領補佐官のフリン氏

 米次期政権の国家安全保障担当大統領補佐官に内定しているマイケル・フリン氏=写真=が20日(現地時間)、「戦域高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備は韓米同盟の強固さを象徴するものだ」と語った。フリン氏は同日、米ワシントンD.C.で林聖男(イム・ソンナム)韓国外交部(省に相当)第1次官や同部の柳済昇(リュ・ジェスン)国防政策室長ら韓国政府代表団に会い、「在韓米軍のTHAAD配備は韓米同盟の観点で正しい意思決定事項」としてこのように述べたと代表団が明らかにした。

 次期大統領に決まったドナルド・トランプ氏の側近からTHAAD配備に関する言及があったのは今回が初めてだ。THAADは韓国の政治状況とは関係なく予定通りに配備されるべきだというオバマ政権とほぼ同じ見解で、THAAD配備を撤回したり、配備問題を次期政権に先送りしたりしなければならないという最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表ら韓国野党側の主張とは対照的だ。

 代表団によると、フリン氏はトランプ政権も強力な韓米同盟の未来のため引き続き韓国と協力する意向であることを明らかにしたという。同氏は「韓米同盟は歴史上、これまで以上に強力かつ強固で、しっかり築き上げられたパートナーシップを維持している。米国は今後も韓国国民と共に両国関係をさらに強力な同盟関係に発展させていくことを望む」と語った。また、北朝鮮の核・ミサイル問題については「韓米間の北朝鮮関連情報の共有を含め、対北朝鮮政策で緊密な連携が必要だ」と述べた。

ワシントン=趙義俊(チョ・ウィジュン)特派員
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