H5N6型の鳥インフルエンザで殺処分されたニワトリ、アヒル、ウズラなどの家禽(かきん)類が2000万羽を超えたという暫定的な集計結果を、20日に農林水産食品部(省に相当)が明らかにした。韓国国内で飼育されている家禽類(1億6526万羽)の12%が殺処分されたことになり、史上最大規模の被害記録を連日更新している。
特に、卵を生む「産卵鶏」に被害が集中している。産卵鶏は、韓国国内で飼育されているニワトリのおよそ半数を占める。今月19日までに、産卵鶏全体の19.3%が殺処分された。産卵鶏を生む「産卵種鶏」も、全体の38.6%に当たる32万7000羽が殺処分された。
今回は、これまで鳥インフルエンザの安全地帯と考えられてきた「動物福祉畜産農場」や「有機畜産認証農場」にまで感染が広がっている。今月12日には、産卵鶏1万3000羽を飼育する忠清北道陰城郡の動物福祉農場で鳥インフルの陽性反応が出た。翌13日には、産卵鶏7000羽を飼育する同郡の有機畜産認証農場からも鳥インフルの疑いがあるという通報があり、その後、確定判定を受けた。