リビアの国内線旅客機がハイジャック 地中海の島に着陸
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地中海の島国マルタの国際空港に23日午前、日本時間の23日夜、ハイジャックされたリビアの国内線の旅客機が着陸し、マルタの治安当局は緊急事態に備えた態勢をとっています。
マルタのムスカット首相が明らかにしたところによりますと、23日午前、日本時間の23日夜、乗客111人を乗せてリビア南部のセブハから首都トリポリに向かっていたリビア国営のアフリキヤ航空の旅客機が進路を変えてマルタの国際空港に着陸したということです。
マルタの治安当局は、旅客機がハイジャックされたとして緊急事態に備えた態勢をとっていて、現地からの映像では旅客機が空港の滑走路に止まり、周囲に軍の兵士が待機している姿が見られ、先ほど旅客機の扉が開き、乗客と見られる数人が降りてきているのが確認できました。
マルタのメディアによりますと、ハイジャック犯は2人で、機体を爆破すると脅迫して旅客機をマルタに着陸させたということです。また、トルコの通信社はリビアの閣僚の話として、ハイジャック犯との交渉が始まったと伝えていますが、これまでのところ、犯人側の要求など詳しいことは明らかになっていません。
外務省によりますと、ハイジャックされたリビアの国内線の旅客機に、日本人の乗客が含まれているという情報は、いまのところないということです。
マルタの治安当局は、旅客機がハイジャックされたとして緊急事態に備えた態勢をとっていて、現地からの映像では旅客機が空港の滑走路に止まり、周囲に軍の兵士が待機している姿が見られ、先ほど旅客機の扉が開き、乗客と見られる数人が降りてきているのが確認できました。
マルタのメディアによりますと、ハイジャック犯は2人で、機体を爆破すると脅迫して旅客機をマルタに着陸させたということです。また、トルコの通信社はリビアの閣僚の話として、ハイジャック犯との交渉が始まったと伝えていますが、これまでのところ、犯人側の要求など詳しいことは明らかになっていません。
外務省によりますと、ハイジャックされたリビアの国内線の旅客機に、日本人の乗客が含まれているという情報は、いまのところないということです。
最近のリビア情勢
リビアは5年前、中東の民主化運動「アラブの春」でカダフィ政権が崩壊したあと、世俗派とイスラム勢力が東西にそれぞれ別の政府を立ち上げ、内戦状態に陥りました。国連の仲介で双方はことし1月までに統一政府を発足させることで、いったん合意しましたが、世俗派の一部の反対によって実現していません。
こうした混乱状態に乗じて、過激派組織IS=イスラミックステートが国内で勢力を広げ、このところ相次いで拠点を失っているものの、周辺地域の脅威となってきました。また、かつてカダフィ政権で要職を務めた人たちも、公職から追放されたままで不満を募らせているとされていて、国内の不安定要因となっています。
こうした混乱状態に乗じて、過激派組織IS=イスラミックステートが国内で勢力を広げ、このところ相次いで拠点を失っているものの、周辺地域の脅威となってきました。また、かつてカダフィ政権で要職を務めた人たちも、公職から追放されたままで不満を募らせているとされていて、国内の不安定要因となっています。
飛行経路は
旅客機が発信する情報をもとに飛行コースを公開している民間のホームページ「フライトレーダー24」によりますと、リビアの旅客機のデータは、日本時間の23日午後6時半ごろ、リビアの中西部付近の上空を飛行している段階から記録されています。
旅客機は、日本時間の午後7時ごろ、リビア北西部にある目的地の首都トリポリ付近の上空を通り過ぎてそのまま北上し、午後7時半すぎに地中海の島国、マルタに着陸したと見られます。
旅客機は、日本時間の午後7時ごろ、リビア北西部にある目的地の首都トリポリ付近の上空を通り過ぎてそのまま北上し、午後7時半すぎに地中海の島国、マルタに着陸したと見られます。