高病原性鳥インフルエンザの感染が広がっている韓国で、飼育されていたコウノトリ2羽が感染して死んだことが分かり、兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)は23日、同公園の防疫対策マニュアルなどを、共同研究を行う国立韓国教員大学に送ったと発表した。
韓国では1971年に野生のコウノトリが絶滅。同大学が中心となって日本と同じように野生復帰に取り組んでおり、2015年には放鳥も始めた。郷公園は、同大学と共同研究し、コウノトリを韓国に贈っている。
同公園によると、コウノトリはソウル市の動物園で16、17日に1羽ずつ死んだといい、防疫対策の参考として情報を提供した。(斎藤雅志)