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行き違うそれぞれの二人のー想いー
ある晴れた午後。薔薇の香りを鼻腔に吸い込んでいる内に、いつの間にか、自分の目の前が暗くなっていって、うずくまりながら頭を押さえている時にお屋敷にいたはずの執事が目の前にいて、私の華奢な身体を両手で柔らかく包み込んだ。ふわりと淡く香る香水の爽やかな香りに顔を上げると、視界にはあの真っ黒な色だけが残って、意識がはっきりしていくに連れて、ー自分意外のものーを全て呑み込むように、唇を塞いで私の瞳を捕らえた
ーでも、これはある日常に過ぎなかったー
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