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その瞳に写すのは何ー?
小さな小動物と時間を忘れて戯れていたら、私を迎えにきた執事が背後に立っているのに気がつかないで、前方にある木の実を見ようと手を伸ばした時に後ろにいた少女の手の上に執事は手を重ねた。後ろに振り向いた時に見えたのは真っ黒な髪。耳に感じた甘い吐息で身体は動かせなかった。舌の滑りが音を生み出して抵抗させない様にほっそりしたくびれを支えた。力が入らなくて足がかくりと地面に嚥下し、座らせてから、首や肩に刺激の強いキスを贈る。少女は矮小で脆弱だ。キスを一つしただけで身体は震えだした。ーいっそここで、この少女の身体を貪ろうか?ー首筋を舐め上げれば、その声だけで他人を誘惑出来る程の愛らしい声色が聞こえる。耐える様に眼を伏せる。ー私を見ないだなんて許さないーそして無抵抗な少女の身体を押し倒して、ドレスの上から身体中にキスをして見れば見上げる潤んだヘーゼルの瞳は男を睨んだ。この少女が全てを自分へ委ねさせるかの様に男は静かにその時を待った。
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