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スイーツ
少し曇り気味の天気に自室でのアフタヌーンティー。いい香りのする執事の入れてくれた紅茶をよそに、綺麗な施しのある私好みなムースケーキをフォークで口に運ぶ時に感じた執事の舐める様な視線。視線を見つめ返したら、綺麗な微笑を浮かべる目の前の男。それでも見られてる意識は、段々頭の中を占めて身体が勝手に熱くなる。気づかない内に近づいてきた執事に、私の瞳はいつもより熱を含んでいたのかもしれない。そんな執事を見ている内に、恥ずかしくなって涙が出た。ーだって全部見られている気がしたから。ー目線を逸らしてケーキを再び食べ始めたら、私の口内にあるムースを執事が唇を合わせた後に舌で絡めてきた。ドキドキドキドキドキドキ………。まるでムースケーキの甘さと舌の感触をー私にも…ーと要求するように少女を、優しく深くねっとりと絡めた。執事のキスを受け入れている少女に、目をうっとりと細めた。
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