『笑ゥせぇるすまん』は奥深いセリフが詰まっている
ここ数日、藤子不二雄Aの『笑ゥせぇるすまん』を読んでるよ。
1巻は全19話なんだけど、1日で読破するほどの気力体力もなく、カメみたいなスピードで購読中。
この漫画、10代の頃に流行したんだけど、大人のドロドロした社会を知る前のわたしにはいまいちピンと来なくてね。
でも、アラフォーになって読み直すと、共感する部分がだいぶ増えてたよ。
年をとったなあ。
今回は『笑ゥせぇるすまん』1巻から、喪黒福造の名セリフをピックアップしてみた。
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『笑ゥせぇるすまん』1巻 喪黒福造の名言集
高いビルがどんどんたつのに比例して
孤独な人々もどんどんふえております
P.12
高層マンション暮らしのニート主婦としては、思わずドキッとしてしまうセリフ。
孤独な人々がふえた理由はネットのせいもある。
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あなたのように気の弱い人じゃ
なにをやってもだめだといったんですよ
P.32
喪黒福造がカミソリを使えない弱気な床屋に投げかけたセリフ。
強気なオラオラ系もどうかと思うけど、そうかと言って、メンタル弱すぎの人間は社会でやって行けないよね。
人間のつもりつもった欲求不満は意外なところに爆発するものですよ
P.51
タレントや教授の痴漢、万引き、女装(笑)
一時のストレス発散で人生を棒に振る人はけっこういる。
パチンコじゃ金がかかるし
喫茶店はそう長くもいれないし
結局ここが安上がりで身体も楽になるんですよ
P.88
昼間からサウナに通うぐうたら営業マンのセリフ。
わたしも以前は女性専用サウナに行ってたよ。
他のお客さんと会話をするわけじゃないんだけど、なんとなく寂しさが紛れるし、リラックスできて良かった。
特に好きだったのは、新宿区大久保のルビーパレス。
悪いことが続けて起きた時、厄払いのためにアカスリをしてもらってたんだ。
よもぎの香りが漂うスチームサウナや、麦飯石の低温サウナも気に入ってて、休憩時間には韓国料理を食べてた。
でも、最近は都会のサウナより、田舎の温泉旅館へ泊まりたいよ。
寒い時期なら、個室の露天風呂と囲炉裏が付いた純和風旅館が最高。
ここへは外の世界のことを忘れるためにきてるんですから
P.89
喪黒福造のセリフ。
サウナ、映画館、飲み屋、パチンコ、競馬、旅行、テーマパーク、漫画喫茶。
つらい現実社会から離れるための娯楽ってたくさんある。
今の世の中 老いも若きも男も女も みんな淋しい人ばかりです
つまり現代に生きる人たちは 多かれ少なかれ 心が貧しく病んでおります
P.108
そうかもね。
クリぼっちも寂しいけど、もっと深刻なのは、大晦日に一人で年越しそばを食べるお年寄りだと思うな。
いいですか いくら高くっても 車は物です
物をあまり大事にしたり執着しすぎることは
人を軽くみるもとになるのです
P.153
死んだ父親に伝えたいセリフ。
三船殉難事件を乗り越えて、戦後を生き抜いた祖母の生涯っていう記事に書いた通り、うちの父親は入水自殺をしたのね。
生きているうちはずっと、車を自分の分身みたく大事にしていて、家族をおざなりにしていたんだ。
コレデモ……アタシ…ヲ アイシテ…マスカ……
P.197
美容整形の失敗で顔がぐちゃぐちゃになった女性のセリフ。
夜の世界にうようよいる。
人間はせまいところや暗いとこへ入ると
ふしぎに気が安まるのは
生まれる前に母親の胎内へ入っていた時の気持ちにかえるからなんですP.207
体内回帰の説明をする喪黒福造。
アロマテラピーを受けに行くと、副交感神経がはたらいて、気持ちが安らぐなあ。
薄暗い部屋でエッセンシャルオイルの香りに包まれながら、ハンドマッサージに癒されるという。
日本にこれだけマッサージ店があるってことは、疲れてる人間や、寂しい人間だらけなんだろうなあ。
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