Slashdotより。エントロピック重力の改良版なのかな?
vikingpowerが伝えるオランダの奇才、アムステルダム大学のエリック・ヴァーリンデ教授は昨日11月7日arXivに、「Emergent Gravity and the Dark Universe」と題する論文を公表した。論文の中で、ヴァーリンデはいわゆるホログラフィック原理から重力を導き出している。簡単にいうと、マイナスに曲がった時空の中にある原子を構成する"ひも"のエントロピー再配列の間の相互作用から重力は現れると述べている。その段階で [...] 時空と重力は基本的な微視的記述から現れ、それらは演繹的な意味ではない。「最も重要なことは、ヴァーリンデの論文は天文学者の敵ダークマターが空想に過ぎないと結論づけている。過去の論文でオランダのスピノザ科学賞を受賞しているヴァーリンデは、既に2010年の論文(arXivにもある)で同じ原理からニュートンの重力を導き出す偉業を完成した。我々はおそらくノーベル賞の器と見ている。ヴァーリンデはアインシュタインの一般相対性理論の上を行くと彼の同僚によって認められている。Slashdotの読者turkeydanceがForbesのレポートを加える(注意: ソースは有料):ダークマターは天文学者を手こずらせ続けているが、ダークマターの疑問に新しい解決法が提案された。ほとんどはダークマターの形態を縛り付けることに注力して、他の解決法は影響(effects)を説明するのに重力の修正を提案している。しかし、第三の提案は単純で数式から重力を削除してしまう。もし、重力の影響が基本的な力に起因していないなら、むしろ他の基本的な相互作用のために影響が出現するとしたらどうだろう? 新しい論文はそれだけを提案し、もし正しければダークマターの影響も説明できる。
更新 (2016.11.23)
「モーガン・フリーマンが語る宇宙」のシーズン5の「重力は幻想か?」の回で、彼の理論が紹介されている。なんと、彼の双子の兄弟ハーマンは重力に関してツイスター・ホログラフィ理論を提唱しているとのこと。