「やりきれない」知人ら複雑な心境
「男が死亡なんてやりきれない……」。北広島町の山中で島根県内の大学1年の女子学生(当時19歳)が遺体で見つかった事件から7年あまり。発生直後に交通事故死した30代の男が事件に関与した疑いが強まり、女子学生の恩師や知人らは複雑な心境を打ち明けた。
女子学生の母校の高校で3年間担任だった吉田稔さん(50)は「一つの区切りを迎えそうだが、事件が解決しても女子学生は戻ってこない。怒りは残ったままで、無念さは変わらない」と話した。女子学生は将来は国際関係の仕事が夢だった。大学4年になるはずだった2012年の夏、女子学生をしのんで女子学生が通っていた大学を訪れ、「勉強を続けていたら夢をかなえられたのだろうに」と悔やんだという。吉田さんは男の死亡について「真実を知りたかった。深い反省をしてもらわないと家族は無念だろう」と語った。
母校の高校の元教頭で3年間数学を教えた横山賢治さん(61)は「まじめで勉強もこつこつ頑張り、成績も…