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凍土壁液漏れ、冷却不可能に…20メートル区間

 東京電力は22日、汚染水対策のために福島第1原発の建屋周辺の地下を凍らせた「凍土遮水壁」(全長約1.5キロ)で、地下の配管を循環している冷却液が漏れ、北側の約20メートルの区間が冷却できなくなったと発表した。東電によると、付近の地下の温度は0度以下を維持しており、氷の壁は解けていないとみている。凍結は今年3月に開始されたが、冷却液漏れは初めて。

     凍土遮水壁は、建屋周辺に1568本の凍結管を等間隔で地下30メートルまで打ち込み、マイナス30度の冷却液を循環させて氷の壁を造る計画。東電によると、19日に配管の継ぎ目から冷却液が漏れていると分かり、周辺の凍結管28本に冷却液を流すことをやめた。年内の復旧を目指すという。

     公表が発生3日後になったことについて、東電は「冷却液が漏れることはあり得る。安全上の問題は発生していない」と説明した。【柳楽未来】

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