>  > 洗脳広告代理店「電通」と宇宙人/苫米地対談

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画像は、Thinkstockより

そこで利用されたのが、恐らく火星じゃないかと思ってるんですよ。だから、火星に知的生命体の痕跡があるわけです。違う宇宙から火星にやってきて、そこで有機物質で作って“火星がそろそろヤバくなってきたから、移住しよう”って来たのが地球なんじゃない? だから、《人類の祖先》の可能性もあれば、《人類とは違う存在》の可能性もある。今ではホワイトハウスなんかでも宇宙人用の出入り口作ったりしてるけどさ(笑)」

「今、苫米地さんが言ったことで1番大事なことはね、《情報的に存在する》という考え。ホーキングも同じようなこと言ってるわけ。ホーキングは理論物理学者だけど、現代理論物理学を超えてものを考えようとするぎりぎりの限度のところにいるわけよ。だから、以前僕が言ったように、彼は“発狂するか、しないか”のマージナルラインぎりぎりのところに位置しているんだ。アインシュタインも発狂ギリギリで、ついに新興宗教にいっちゃったわけよ。ホーキングもいま宗教的境地にいこうとしてる。『宇宙の摂理』の果てが見えてきて、『不安の概念』にとりつかれたんです」

「そういうことはよくある話ですよ。たとえばゲーデルの『不完全性定理』だと、“全能の神はいないことになっちゃう”んですよ。でも彼は敬虔な宗教家で、“自分の証明はおかしい”と思って、今度は一生をかけて『神の存在証明』をやるわけ。それで精神病になって、入院した精神病院の紙ナプキンなんかにずっと書き続けて、最後に餓死する」

「そうそう、『宇宙の定理」が見えてきた『天才』は『狂気』と『正気』のマージナルラインに位置せざるを得ない。まさに天才は《紙一重》なんですよね。さて苫米地さんは《宇宙の摂理》みたいなものは信じますか?」

「僕が信じるのは『プリンシプル』だから、それはあっていいわけですよ」

「《僕の考えた摂理》と《あなたの考えてる摂理》が一緒のものかわからないけど、摂理ってのは絶対にあると思う。それは神の上にあるわけ。キリストとかその他諸々の「神々」は人間によって作られたもので、《宇宙の摂理》ってのはその上にあるというふうに考えてね。ただし、 あなたの考えと、僕の考えは同じかどうか、検討、調整するとなるとこれにはまた時間がかかるから、今日はやめておきましょう(笑)。苫米地さんとは、《摂理がある》という大きなところで一致してる。だから、最近、僕が《宇宙の摂理の全権代理人》って言葉を僕なりの『判断』で勝手に使って、『宇宙摂理』を『機能』させ『普遍化』してもエキサイティングでおもしろいし、あるいは僕が苫米地さんのとこに『教え』を乞うてもおもしろいね。いやいや今日はホントに楽しかった、ありがとう」

「こちらこそ楽しかったです。またやりましょう」

 処理しきれないほどの理論が飛び交った全方位攻撃型の《タブーなき対談》も、ここに終了。世代もジャンルも違うふたりだけに、冒頭は異種格闘技マッチの様相を呈していたが、最終的には《宇宙の摂理》で不思議な一致をみた。果たして、今後の再開はあるのか? 少し視線を上げれば果てしない暗闇が広がっているような現在だけに、彼ら《打算なき巨人たち》の言葉に《洗脳》されることこそ、得策だとも思えてくるから不思議である。
(文・写真=福田光睦/Modern Freaks Inc. 代表・Twitter@mitutika

・苫米地英人VS康芳夫対談まとめはコチラ

●苫米地英人(とまべち・ひでと)

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1959年、東京生まれ。認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。カーネギーメロン大学博士(Ph.D.)、同Cylab兼任フェロー、株式会社ドクター苫米地ワークス代表、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO、角川春樹事務所顧問、中国南開大学客座教授、全日本気功師会副会長、米国公益法人The Better World Foundation日本代表、米国教育機関TPIインターナショナル日本代表、天台宗ハワイ別院国際部長、財団法人日本催眠術協会代表理事。マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社。2年間の勤務を経て、フルブライト留学生としてイエール大学大学院に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学の分野で世界最高峰と呼ばれるカーネギーメロン大学大学院哲学科計算言語学研究科に転入。全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員などを歴任。現在は米国認知科学の研究成果を盛り込んだ能力開発プログラム「PX2」「TPIE」を日本向けにアレンジ。日本における総責任者として普及に努めている。著書に『洗脳広告代理店 電通』(サイゾー)『日本の盲点(スコトーマ)』(ヒカルランド刊)『経済大国なのになぜ貧しいのか?』『現代版 魔女の鉄鎚』『まずは親を超えなさい!』『残り97%の脳の使い方』『英語は逆から学べ!』 『英語は逆から学べ!実践トレーニング編』『頭の回転が50倍速くなる脳の作り方〜「クリティカルエイジ」を克服する加速勉強法〜』『脳と心の洗い方〜 「なりたい自分」になれるプライミングの技術〜』(フォレスト出版)、『本当はすごい私』(講談社)『年収が10倍アップする 超金持ち脳の作り方』(宝島社)『洗脳』(三才ブックス)、『ドクター苫米地の新・福音書』(講談社)、『スピリチュアリズム』(にんげん出版)、『心の操縦術』(PHP研究所)、『洗脳原論』(春秋社)、『夢をかなえる洗脳力』(アスコム)、『洗脳護身術』(三才ブックス)、翻訳書に『CIA洗脳実験室』(デジタルハリウッド)など多数。

●康芳夫(こう・よしお)

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1937年東京生まれ。国際暗黒プロデューサー、虚業家、家畜人ヤプー全権代理人、全地球を睥睨するスフィンクス。東京大学在学中に石原慎太郎と懇意に。石原慎太郎を隊長とする「国際ネッシー探検隊」や「オリバー君招聘」「猪木対モハメド・アリ戦」など、数々の奇抜な企画を立ち上げる。映画『渇き』にて俳優デビュー。松田翔太主演の連続ドラマ「ディアスポリス 異邦警察」(TBS)、熊切和嘉監督映画「ディアスポリス 異邦警察」にも出演。著書に『虚人と巨人 国際暗黒プロデューサー 康 芳夫と各界の巨人たちの饗宴』(辰巳出版)、『虚人のすすめ―無秩序(カオス)を生き抜け 』(集英社)など多数。

ディアスポリス公式サイト=http://www.dias-police.jp/
公式ツイッター=@kyojinkouyoshio
公式サイト=http://yapou.club
有料メルマガ=『家畜人ヤプー倶楽部(家畜人ヤプー全権代理人 康芳夫)
無料メルマガ=『虚実皮膜の狭間=ネットの世界で「康芳夫」ノールール(Free!)

・康芳夫インタビュー記事まとめ読みはコチラ

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