12月22日 19時04分
国の特区制度を使って三重県伊賀市が誘致した株式会社の高校で、不適切な運営が発覚した問題を受けて市は、この高校を廃止した上で新たに鹿児島県の学校法人の分校を来年度から開校させ、生徒を受け入れる方向で調整していることが市の関係者への取材で分かりました。
ウィッツ青山学園高校は伊賀市が国の構造改革特区制度を利用して誘致した株式会社が運営する学校で、国の就学支援金を不正に受給したとして会社の元監査役の男が詐欺の罪で起訴されたほか、生徒をテーマパークに連れて行き「数学」の授業を履修したことにするなど不適切な運営が明らかになっています。
これを受けて国から改善策を求められていた伊賀市は、ウィッツ青山学園高校を今年度までで廃止した上で、同じ場所に鹿児島県にある学校法人、「神村学園」の高校の分校を来年度から新たに開校させる方向で調整していることが市の関係者への取材で分かりました。
在校生については原則、神村学園が開校するこの分校に転校させる形で受け入れる予定だということです。
市の関係者によりますと、神村学園は小学校から高校までの一貫教育を柱とした学校法人で、高校には広域通信制があり、経営基盤が安定していることや広域通信制のノウハウが蓄積されていることなどが評価されたということです。
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