12月21日 12時37分
アスベストの健康被害に関する電話相談が21日から2日間、全国一斉に始まり、名古屋市内の支援団体の窓口にも相談が寄せられました。
この電話相談は職場でアスベストを吸い込み労働災害と認定された人が働いていた事業所などを厚生労働省が20日、公開したことを受けて全国一斉に始まりました。
東海北陸地方では名古屋市昭和区にある支援団体が相談に応じていて、2人の相談員が対応にあたりました。
午前中は機関士として大型漁船に乗っていた静岡県内の70代の男性から「先月、肺がんと診断されたが、船のエンジンルームで使っていたアスベストと関係があるか」などという相談が寄せられていました。
中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会の成田博厚さんは、「アスベストによる代表的ながんである中皮腫の患者は増えているが、労災の認定件数は少なくなっている。過去に仕事でアスベストを使った人などは労災の申請や救済の手伝いができるかもしれないので、電話してほしい」と話しています。
電話相談は、21日と22日の2日間、午前10時から午後6時まで行われています。電話番号は、(0120)117-554です。
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