福田純也
2016年12月22日19時54分
航空自衛隊小松基地(石川県小松市)が小銃の部品が紛失したことを外部に流したとして、約1800人の全隊員に私用携帯電話の通話履歴の提出を求めていた問題で、同基地は22日、この指示を撤回した。第6航空団司令部の安藤浩監理部長は会見し、「提出は任意だったが、手法としてプライバシーを侵害するかのような誤解や不安を国民にも与え、不適切だった」と説明した。
同航空団司令の亀岡弘・基地司令に航空幕僚長から撤回するよう21日に指導があり、22日に全隊員に通知した。基地側に通話履歴を提出した隊員はこれまでにいないという。安藤監理部長は「情報発信のあり方を周知徹底する目的だった」としたが、「教育の徹底など別の手法で可能だった」と述べた。銃部品の紛失について「秘密や機密でもなかった」とした。
部品は64式小銃の引き金枠止めピンで、7日の訓練中に紛失。地元紙が報じた9日、基地司令が口頭で履歴提出を指示していた。(福田純也)
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朝日新聞社会部