来年度予算案 社会保障費増で財政再建一段と険しく
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政府は22日、一般会計の総額が過去最大の97兆4547億円に上る来年度予算案を決定しました。医療や介護で高齢者の負担を増やす制度の見直しに踏み切りましたが、社会保障費の増加に歯止めはかからず、財政再建の道のりは一段と険しくなります。
政府が22日決定した来年度予算案は、一般会計の総額が今年度よりも7329億円多い97兆4547億円で、5年連続で過去最大を更新しました。
政府は今回の予算編成で、全体の3分の1を占め最大の歳出項目である社会保障費を抑えようと、医療や介護で一定の所得がある高齢者の負担を増やす制度の見直しに踏み切りました。しかし、社会保障費の増加に歯止めはかからず、来年度は過去最大の32兆4735億円に膨らみます。
このため、政府は社会保障費とほぼ同じ規模となる34兆円余りの国債を新たに発行しますが、その結果、来年度末の国債の発行残高は865兆円程度まで増え、財政再建の道のりは一段と険しくなります。
政府は財政の信認を確保するため、2020年度に国と地方を合わせた基礎的財政収支を黒字にする目標を掲げていますが、その達成には社会保障制度のさらなる見直しが避けて通れません。痛みも伴う社会保障の改革をいかに進めていくのか。超高齢化社会の到来に備えた議論を急ぐ必要があります。
政府は今回の予算編成で、全体の3分の1を占め最大の歳出項目である社会保障費を抑えようと、医療や介護で一定の所得がある高齢者の負担を増やす制度の見直しに踏み切りました。しかし、社会保障費の増加に歯止めはかからず、来年度は過去最大の32兆4735億円に膨らみます。
このため、政府は社会保障費とほぼ同じ規模となる34兆円余りの国債を新たに発行しますが、その結果、来年度末の国債の発行残高は865兆円程度まで増え、財政再建の道のりは一段と険しくなります。
政府は財政の信認を確保するため、2020年度に国と地方を合わせた基礎的財政収支を黒字にする目標を掲げていますが、その達成には社会保障制度のさらなる見直しが避けて通れません。痛みも伴う社会保障の改革をいかに進めていくのか。超高齢化社会の到来に備えた議論を急ぐ必要があります。