来年3月以降、ソウル市内の小中高校に在学する体育特技生(スポーツ推薦で入学した児童・生徒)のうち、最低学力基準を満たせない選手が公式試合に出場するには、最大60時間の基礎学力プログラム履修が義務づけられることになった。崔順実(チェ・スンシル)被告の娘、チョン・ユラ氏のようにほとんど学校に通わず高校を卒業する体育特技生が今後出ないようにするためだ。
ソウル市教育庁(教育委員会に相当)が発表した「学校運動部運営改善方案」には▲最低学力を満たせない児童・生徒は基礎学力プログラムを履修する▲プログラムに参加せず試合に出場した場合は無断欠席と見なす-などの方針が示されている。現行の学校体育振興法に示された最低学力基準を見ると、小学生は各学年の平均点の50%、中学生は平均の40%、高校生は平均の30%となっている。
最低学力基準に満たない体育特技生はネットを通じて基礎学力プログラムを最低12時間から最大で60時間まで履修することが義務づけられる。ただし仮にこれを守らない場合も公式戦出場を禁じることはできないとの指摘が相次いだため、ソウル市教育庁は今回の改善策を新たに取りまとめ実効性を高めることにしたようだ。