島根県内の大学1年の女子学生(当時19歳)が2009年、広島県内の山中で遺体で見つかった事件で、行方不明になった後の女子学生が撮影された画像は、事件への関与が疑われている当時30代の男(交通事故で死亡)の自宅浴室で撮られたことが、捜査関係者への取材で分かった。島根・広島両県警は20日午前、男を殺人容疑で松江地検に書類送検する。
画像は知人が持っていた男のデジタルカメラに保存されていた。捜査本部は女子学生の背景に写った室内を手がかりに、男が事件当時に住んでいた島根県益田市の自宅を調べたところ、浴室と画像が一致したという。
捜査関係者によると、女子学生が拉致、殺害された現場は特定できていないという。捜査本部は20日、男の送検後に記者会見し、事件への男の関与について説明する。【東久保逸夫、根岸愛実】