1/1
花の名
これは、1本の桜にまつわるお話。
いつの間にかそこに咲くようになり、花を咲かせる度に、ひとりまたひとりとやってきては人々に笑顔を生んで、やがてたくさんの人がその場所を訪れるようになる、1本の桜との物語。
南方の小さな村、タイヨウ。
とても暖かい気候に、恵まれた作物。
そこに住む人々は、その気候のように言葉に温もりを持ち、とても良い人柄で知られていました。
しかし、その中にひとりの特徴のない若者がいました。
何を言わせても、棒読みで心を込めて話ができないのです。
それでは、タイヨウ村の恥だと親には怒られ、人々には笑われて、それもまた人々からの愛の証だったのですが、若者はふてくされ、温かい人柄を学ぶ前にその村を飛び出してしまいました。
「ブーゲンビリア!」
...タイヨウ村では、人を罵る言葉などなく、そんな時は花の名を言うキマリでした。
穏やかですね。
若者は、ふてくされると決まって行く場所がありました。
村を一望できる山に行き、ひたすら歌をうたいながらラジオ体操をし、気が済んだ頃、姉が迎えに来ており、お決まりの一言を言われて、一緒に村へ帰っていくというひとつの流れを今日もまた始めたのでした。
いつものように体操を終え、また帰ろうとした時のことでした。
夕陽に照らされ、近くの自分と背丈の変わらない木に、ひとつの実があるのに気づきました。
先を行く姉を尻目に、その木に近付いて実に触れた瞬間、微かに音色を奏でていたように思えたその実は弾け飛んで、村でよく見かけるブーゲンビリアを頭によぎらせて、消え去ってしまいました。
若者がついてきていないことに気づいた姉が戻ってきて、今度は手をひいて、心ここにあらずな若者を連れ帰りました。
次の日の朝。
村は、聞き慣れない素晴らしい音色に皆が目を覚まし、気持ちの良い朝を迎えました。
気分良く起きた村人のひとりが言いました。
「まるでお日様がぽーんと跳ね返ってきたような気分だ。」
特徴のない若者は、ブーゲンビリアが表す花言葉のごとく、情熱を持ち、弦楽器をかき鳴らすようになったといわれています。
この若者が食べたのは、音を奏でる魔法の実。
なぜか、その歌声はハモリのように少し音がズレていたとか。
若者は、あっという間にタイヨウ村で一番の弦楽器の弾き手となり、その音色には村の人々からの同様温もりが宿っているといわれています。
そして、旅先の、とある桜の木の下でひとりの大男と出会うのは、もうちょっと先のお話。
まずは、宮崎をイメージして、小渕さんから。
一部、今年行われた、ライブでのエピソードを書いています。
コブクロのふたりといえば、その身長差ということで、もしもふたりが特徴がなかったら、と考えて書き始めました。
ファンではない方からしたら、よくわからないお話で、申し訳ありません。
ふたりの魅力を、ざっくりまとめたいお話です。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。