【ソウル聯合ニュース】韓国で高病原性鳥インフルエンザウイルスの感染拡大により卵の供給量が大きく落ち込み、大型スーパーは20日、販売制限措置を取った。一部のスーパーでは卵の追加値上げを検討しており、過去最悪の鳥インフルエンザの影響がさらに広がりそうだ。
韓国農水産食品流通公社(aT)によると、卵1パック(30個)の小売価格は6781ウォン(約670ウォン)で、1週間前に比べて12.5%値上がりした。
ロッテマートは同日、卵の販売量を「1人1パック」に制限し、販売価格を6500ウォンから7290ウォンに値上げした。同社の関係者は「取引先が鳥インフルエンザの直接的な被害を受け、卵を通常の50%しか供給しておらず、やむを得ず販売量を制限した」と説明した。
イーマートは卵の供給量を通常より約20%増やしたが、一部の店舗では午後になると品切れになっている。
大型スーパー関係者は「一般の消費者が卵を購入できないぐらい買い占めや品切れが起きているわけではない。ただ、鳥インフルエンザが拡大し続けており、部分的には品切れが起きている」と話した。
卵の供給不足により、外食業界やパン業界にも影響が出ている。一部の飲食店ではおかずとして出す卵焼きをほかのメニューに変えている。
韓国政府は採卵鶏や卵の輸入を推進する方針を明らかにした。