12月21日 09時34分
運動会で披露される組み体操について、名古屋市では内容の見直しを進めた結果、今年度、組み体操で骨折した子どもが大幅に減ったことが分かりました。
組み体操を巡っては、全国で毎年8000人を超える子どもがけがをし、なかには脊椎や腰椎、骨盤骨折など後遺症が残るおそれがある事故も起きていました。
このため、名古屋市は子どもたちが積み上がるピラミッドは4段、タワーは3段までを目安にするよう求める独自のガイドラインをつくり学校現場に安全確保を求めてきました。
その結果、名古屋市が調査したところ、昨年度、組み体操を実施した202校の小学校のうち、今年度、実施したのは76%にあたる154校に減ったことがわかりました。そして、組み体操で骨折した子どものは昨年度が28人だったのに対し、今年度は3人と大幅に減りました。
骨折をした3人のうち1人は2段タワーの上の段の子どもが落ちて肘を骨折したということです。
名古屋市教育委員は「学校現場が内容を工夫し、安全に配慮して実施したことで、事故が大幅に減ったと思う。今後も事故をなくすために組み体操の内容の見直しをしていきたい」と話しています。
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