12月20日 19時05分
国土交通省の三重河川国道事務所の元課長が、名古屋市のクラブなどで接待を受けた見返りに入札の情報を建設業者に漏らしたなどとして加重収賄などの罪に問われている事件の初公判が名古屋地方裁判所で開かれ、元課長は起訴された内容を認めました。
国土交通省の三重河川国道事務所の元課長、田中春人被告(47)は、津市の川に橋を架ける公共工事をめぐり、ことし6月から8月にかけて、名古屋市のクラブなどで32万円余りの接待を受けた見返りに、愛知県半田市の瀧上工業の元営業副本部長、加納泰司被告(52)ら3人に入札情報を漏らしたなどとして加重収賄などの罪に問われています。
20日、田中元課長と贈賄側の3人の初公判が名古屋地方裁判所で開かれ、4人はいずれも起訴された内容を認めました。
このあと、検察は事件のいきさつについて、「田中元課長は、おととし、元上司に誘われて加納元営業副本部長らと飲食をしたのを機に、次第に接待を受けるようになった。一方、加納元営業副本部長らは工事の受注実績を上げようと、繰り返し接待していた田中元課長であれば他社の情報を教えてもらえると思って依頼した」と指摘しました。
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