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「死生学」テーマの講演会
12月19日 09時40分
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さまざまな視点から人の死について考える「死生学」を知ってもらおうと、医療や文化、建築などの専門家が死をテーマに講演する催しが名古屋市で開かれました。
この催しは、高齢化が進み、亡くなる人の増加が予想されるなか、今後の社会には、さまざまな視点から人の死について考える「死生学」が求められるとして、名古屋市立大学が企画したもので、医療や文化、それに宗教などを研究する大学の教員5人が講演しました。
このうち、死にまつわる日本の文化を研究している准教授は、「臓器移植や胎児の遺伝子検査など医療が進歩を続ける中、倫理的な判断が求められる場合も多くなると予想され、死生学が重要になる」と指摘しました。
また、建築が専門の教授は、「病院の霊安室を眺めのよい部屋にしたり、斎場をガラス張りにしたりするなど、死を『暗く避けるもの』としてきた風潮が変わりつつある」と説明しました。
名古屋市立大学は、来年春にすべての学生4000人を対象に死にまつわる経験や考えを尋ねるアンケートを行い、「死生学」の授業を開講したいとしています。
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