12月18日 19時21分
名古屋市の東山動物園で飼育していた鳥から高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを受けて、環境省は、18日までに周辺で野鳥の調査を行った結果、大量に死んでいるなどの異常は確認されなかったと発表しました。
名古屋市の東山動物園で飼育していたコクチョウから高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを受けて、環境省は12月14日に専門家チームを派遣し、動物園の10キロ圏内にある13の野鳥の飛来地で調査を実施していました。
18日まで行われた調査の結果、野鳥7羽が死んでいるのが見つかりましたが、いずれも簡易検査は陰性で、大量に死んでいるなどの異常は確認されなかったということです。
また、環境省はウイルスが検出されたコクチョウを飼育していた池など動物園内の12か所で水を採取し、感染源になる鳥のふんなどが含まれていないか調べることにしています。
一方、東山動物園では17日、絶滅危惧種のシジュウカラガン1羽が新たに死亡し、鳥取大学に検体を送って詳しい検査を依頼することにしています。
環境省は「これまでのところ、周辺で感染が拡大している状況はみられなかった」としていますが、引き続き愛知県とともに野鳥の監視を続けることにしています。
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