過激派組織「イスラム国」(IS)に家族を殺され、性的な「奴隷」として拘束されていたイラクの少数派ヤジディ教徒のナディア・ムラド・バセ・タハさん(23)が20日、紛争下での人身売買に関する安全保障理事会の会合に出席し、ISの犯罪行為を調べる独立機関の設置を改めて求めた。
「(犯罪の証拠がなくなり)時間切れになりつつある」「行動が必要です。皆さんを動かすのにさらに何が必要なのか、私にはわからない」
9月にも安保理でISの犯罪調査を要求したナディアさんは、親族を含めて3千人以上の同胞が今も拘束下にあり、脱走を試みた18歳のめいが路上の爆発物で犠牲になったことなどを説明した上で、安保理の理事国からは前向きな反応があったのにもかかわらず、進展がないと指摘。「ISの友人が安保理にいるわけでもないのに、なぜ皆さんが前進しないのかわかりません」と批判した。
ナディアさんは「集団殺害や戦…
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朝日新聞国際報道部