12月16日 18時59分
廃棄処分を委託されたカレーチェーン店のカツを食品として横流しし、カツの処理費用をだまし取った罪などに問われた愛知県稲沢市の廃棄物処理業者の会長に名古屋地方裁判所は懲役3年、執行猶予4年、罰金100万円の判決を言い渡しました。
愛知県稲沢市の廃棄物処理業者、「ダイコー」の会長、大西一幸被告(76)は、去年、「CoCo壱番屋」を展開する「壱番屋」から廃棄処分を委託されたビーフカツ約6万枚について「堆肥にした」と、うその報告をして、処理費用28万円余りをだまし取ったほか、このうちの5万枚余りを食品として横流ししたとして詐欺や食品衛生法違反などの罪に問われました。
裁判で大西会長は起訴された内容を認めていました。
16日の判決で、名古屋地方裁判所の鵜飼祐充裁判官は「金もうけを理由に廃棄を委託されたカツを正規に処理したように装って横流しするなど犯行は悪質だ。食の安全性が求められる中で、衛生上で問題があるカツが大量に世間に出回り、社会に与えた影響は大きい」と指摘しました。
一方で、「被告は反省している」などとして、大西会長に懲役3年、執行猶予4年、罰金100万円、法人の「ダイコー」に対し罰金50万円の判決を言い渡しました。
この事件で逮捕・起訴されているほかの2人については、今後、判決が言い渡されます。
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