2016/12/21 18:30

TVアニメ『魔法少女育成計画』東山奈央×沼倉愛美 声優対談――最終回後だからこそ語れる心揺さぶられたエピソードとは【ネタバレ注意】

 2016年秋(10月)よりスタートし、12月19日(月)深夜放送(TOKYO MX)にて最終回を迎えたばかりのTVアニメ『魔法少女育成計画』。佐倉綾音さんや日笠陽子さん、早見沙織さんら人気女性声優陣が演じる魔法少女たちが次々と命を落としていく……その非情で残酷な物語を毎週ドキドキしながら観ていた方も多いかと思います。

 そして、魔法少女たちの過酷な戦いで最後まで生き残ったのは、たった二人。今回は、そんな魔法少女を演じきった、東山奈央さん(スノーホワイト/姫河小雪 役)、沼倉愛美さん(リップル役/細波華乃 役)にインタビューを実施。最終回放送後ということで、初っ端からネタバレ全開で語ってもらいました。さらに、キャラクターたちの心情を歌ったキャラクターソングアルバム『Musica Magica』(発売中)、そして3月4日開催のキャラソンライブについての話題も!

 
巡りめぐって迎えた結末、二人が演じきって感じたコト
――最終話の収録を終えた感想をお願いします。

沼倉愛美さん(以下、沼倉):人が少なかったです……(笑)。

東山奈央さん(以下、東山):普通、最終回は一番人が多いはずなんですけどね……(笑)。

沼倉:Bパートは役者が4人しかいなくて、(最後に)記念写真撮ります?みたいな感じで。

東山:しかもそのうちの2人は小雪の友達なので、魔法少女ではないという。シリーズの中で3回くらい来てくれていたんですけど、来るたびに状況が変わっていたから「あの強い人は、死んじゃったんですか?」って(笑)。

――最終話でメインキャストが二人しか残らないって、ある意味すごいアニメですよ。

沼倉:寂しいなという思いもありつつ、生き残ったぞ!と……。私たちやりきったぞ!という気持ちも大きかったですね。

東山:周りの方に「『まほいく』はハッピーエンドなの?」って聞かれますけど、これだけ人が死ぬのにバッドともハッピーとも言い切れない感じで。不思議な終わり方ですよね。

沼倉:うん。

東山:小雪は(魔法少女になったことで)変化はしたんですけど、良い方向に変化したのか予期せぬ方向に行ってしまったのか。ようやく行動できる子にはなったんですが、リップルから見ると違うのかなと思ってしまって。

沼倉:リップルは心配なのかな。いつも状況に流されてしまうスノーホワイトが、それまでのリップルみたいなところに行ったことで、リップルはそれを心配するトップスピード(CV:内山夕実)の位置に移った感じ。それぞれに起こったことは同じだけど、受け取り方、消化の仕方がまったく違う二人が残った。そこは考えさせられました。

普通はバトルしたり、生き残るかどうかに比重が置かれるんですけど、今回は誰が死ぬときも全部あっけないんです。そこにドラマがなくて、そうじゃないところを大事に描いていた作品だったので。魔法少女はファンタジーな存在ですけど、物語的には、人が死ぬときは急に来るものなのかなとか、そうそうドラマチックなことって起こらないのかなとか、いろいろと考えながら演じていました。

――それは確かにそうでしたね。人間のときのドラマはしっかり描いていた気もします。

沼倉:人間味が、良い意味でも悪い意味でも明らかになった作品かなって思います。

――ちなみに人間のときと魔法少女になったときの演じ分けは考えていたんですか?

沼倉:ほとんど考えなかったかも。

東山:ラ・ピュセル(CV: 佐倉綾音)とかは(性別が変わるから)極端に違ったりするけど、小雪も同じ自我が続いているので極端な変化はなかったです。引っ込み思案な小雪のときは、友達にも上辺だけの笑顔で接していたけど、スノーホワイトになると、自分の憧れがあったり、思っていた正義感みたいなものが実現できるという意味では、多少自信を持った口調になっていたかもしれないですね。すぐにバトルロワイヤルが始まってしまったので、死にたくない、戦いたくない、でも人は助けたいっていう葛藤の中で、ひたすら自分は何もしないっていう感じで。

――小雪って難しい役どころですよね。

東山:最初、主人公というのに惑わされていて。この子は正統派な、穢れを知らない純粋な子なんだろうと思って原作を読んでいたんですけど、演じてみたら違和感があって。何だろう、この台詞の言いづらさは……と思って監督に相談しに行ったら「小雪は全然いい子ではないし、ずるい女の子なんだよ」って言われたんです。

それがちょっと自分の中ではショックで。ちゃんと(キャラクターを)見られていなかったなと思ったんです。あの子(小雪)は、要は一人になりたくない子で、そうなりたくないから多少話の合わない友達とも合わせるし、ラ・ピュセルっていう守ってくれる存在がいなくなったあとも、ハードゴア・アリス(CV: 日高里菜)という正体がわからない人物に「一緒にいてくれる人が必要なの」って本人に言っちゃうみたいな。ずるいんですけど、それが悪いわけではなくて、共感できるんですよね。スノーホワイトも人間らしいところがあるじゃん、って。

――あまり見せたくない人間の本質的なところが描かれてますよね。

東山:褒められたことではないけど、否定はできないなっていう感じですかね。

――そういうずるいところを漂わせずに、スノーホワイトを演じ切ったのが逆にすごいと思って見ていました。

東山:共感できるところもあったからかもしれないですね。役を通して、無力さのようなものはずっと感じていました。あやねる(佐倉綾音さん)が言っていたんですが、CV東山奈央は何もできなさそうって。それは確かにそうかも、そういう感じはあるなと思っていました。

――でも最後まで生き残ったから。

東山:みんながいろいろ勘ぐってくれたからなんですけどね。スノーホワイトは殺そうと思えば、いつでも殺せたと思うんです。透明外套に入っていたのが、たま(CV: 西明日香)じゃなくミナエル(CV: 松田利冴)だったらやられたでしょうし(※9話)。

――でも、ファヴ(CV: 間宮くるみ)に対しても有効でしたね?

東山:あれも、アリスがくれた兎の足がなかったらリップルが生き返ってくれなかったので、彼女はこの戦いに関しては、やっぱり何もやっていないんですよね(※12話)。

沼倉:でも兎の足をくれたのは、スノーホワイトがアリスを助けたから、そこはつながってるんじゃないかなって思いましたよ。

東山:因果応報というか、悪いヤツはそれなりのことがあるし、正義は勝つではないけど、そういう感じなのかな。

沼倉:憧れていた魔法少女をやったことで、回り巡ってきたというか。結果、生き残って変わっていったというところにつながっていると思う。それが良いか悪いかはこの先の話だけど。ねむりん(CV: 花守ゆみり)がすべての元凶と言われるように、回り回ってくるものなのかなって。

――以前助けた人が、助けてくれるみたいな感じですね。

沼倉:そうそう。そういうのを肌で感じ取っていたから、リップルはスノーホワイトに憧れたのかなって。最終話の最後からのスノーホワイトも、やっぱり憧れの魔法少女なので、少なくてもリップルの中で、彼女がやってきたことはとてもきれいで、素敵なことなんだと思います。

東山:なんか今、ちょっと救われた気持ちになりました。その視点はリップルだからこそだと思うんです。私はスノーホワイトの視点でしか感じられないので、結局、私はいつも間に合わなかった子なんですよ。ラ・ピュセルは助ける間もなく、知らない間に死んでしまったし、アリスの声が聞こえて駆けつけても間に合わなかった。最後のスイムスイム(CV: 水瀬いのり)とリップルの戦いにも、やっぱり間に合わなかった。それに、アイテムを買うのも間に合わなかった(笑)。

常に間に合わない系ヒロインだったので、何も達成感がないし、虚無感でいっぱいだったんです。たぶんスノーホワイトもそういう気持ちで、自分を責める気持ちが強かったから、その後の反動がすごく強くて、極端なくらい外に働きかける人になったのかなって。それに対しては私も違和感はなかったんですけど、いま沼倉さんがおっしゃってくれたことにスノーホワイトが気づけていたら、違うエンドもあったかもしれないなって思いました。

――スノーホワイトは人助けをたくさんしていたから、間に合っていた人もきっといっぱいいて、それがアリスだったりしたんじゃないかなって思います。

沼倉:本当の意味では、それが魔法少女ですからね!

――そうですね。本当はみんな死ぬ必要もなかったはずなんですよね。森の音楽家クラムベリー(CV: 緒方恵美)とファヴがいなければ。

東山:そうですよ。ひどい話です…。

――リップルについてはいかがですか?

沼倉:私も、人間のときも魔法少女のときも、あまり変えてはいなくて。リップルだって実は何もしていなくて。何のために魔法少女になって、何がしたくてそこにいるのかも明かされないまま進んでいったんですけど、そこよりもトップスピードという相棒がいて、彼女を受け入れることで、怒りに隠された純粋さみたいなものが出てきて、そこから話が進んでいった感じがします。

結構リップルと自分を重ねて見ることが多くて、どういう結果になるかわからないけど、変わっていく彼女を見るのが毎週楽しみでした。ただ、トップスピードがいなくなってからは、心をまた硬くしていかなければならなかったので、いる前と後で、後のほうが一人がツラいなぁって感じでしたね。

――パートナーがいなくなる前と後では、みんな違いましたよね。

東山:パートナーやチームのメンバーがいなくなることで、みんなが動き出していくって。自分じゃないんだな、周りなんだなって思います。


衝撃の連続だった物語に反して収録は和やかな雰囲気

――少し話題を変えて、一番驚いた展開はどのでしたか?

東山:えぇええ! ありすぎて。

沼倉:原作を読んだときは、たまがクラムベリーを倒すんだっていうのは衝撃でした。完全にノーマークだったから、ここでたまのターンが来るんだって、原作者の遠藤(浅蜊)先生の頭の中はどうなっているんだろうって、すごく思いましたね。死ぬときは誰も彼もあっけなくて、モノローグも1~2行くらい。人の死ぬ様をこんな風に描くんだ! そこに重きを置くんじゃないんだって思ったけど、みんなただでは死んでいないんですよ。

何かしら誰かに影響を与え続けているところを描写しているんです。ルーラとスイムスイムもそうだし、ミナエルとユナエルも双子ならではの話もありつつだったし。ただ、たまは途中からいるのかいないのか?っていう存在感だったのに、ここでかーー!!って(笑)。描き手の意図にまんまとハマった感じがして、ゾクッとしました。

東山:絶対、逃げる特化の能力だと思いますよね。それがまさか攻撃に転じるときがあるとはって。

――実はすごい能力でしたね。東山さんは?

東山:原作を読んだときは都度都度ショッキングで、脳の容量をオーバーしてたんですよ! でもアニメを見て思ったのは、シスターナナ(CV: 早見沙織)の最期が衝撃的で……。なんかリアルだなって思ったんですけど、それ以上に、ちゃんと説明しないで余白を残すんだって思って衝撃的でした。観てる人は違和感なく、ウィンタープリズン(CV: 小林ゆう)の後を追ったように思えるけど、そこでのモノローグが原作では長く描かれていて、そっち!?っていう理由で死を選んでいるんです。それは原作も読んでいただきたいです。

沼倉:それもすごく人間臭いなと思いますね。自分の理想のために命すら……みたいなところは、魔法少女に選ばれるだけのエネルギーはあるなって思いました。一般人とは違う方向のエネルギーだなって。

東山:ある意味自分の理想に妄信的であるところが、「シスター」という清らなテーマによって揶揄されているのかなと。そういう後から知る伏線みたいなのがあって、何回アニメを見ても、原作を読んでも発見があるんですよ。

――そういうアニメの描き方も上手いですよね。人間が本当にリアルだし、残酷だけど、次から次へと見たくなってしまうところはありました。演じていて大変だったシーンはありますか?

沼倉:バトルはテンポがとにかく速くて、叫びも多かったので大変ではあったんですけど、カラミティ・メアリ(CV: 井上喜久子)とリップルの戦いですね。リップルは母親に対してコンプレックスを持ってて、母親に対する怒りで生きているんだけど、カラミティ・メアリは子供を虐待してるシーンがあるんです。

だからこの二人が戦うのって、お互いが自分の中の問題とも戦っているんじゃないかっていう話を監督から聞いたとき、すごくカラミティ・メアリと戦う意味が見えてきて、そこはすごく頑張らなきゃなって思いました。

東山:深い!

沼倉:敵を倒すということプラス、自分の中の何かと戦うことで、リップルはより変われたところなのかなと。

――なるほど。

沼倉:だからその話をしたときは、すごく、来ました。

東山:しかもその戦いの後に、母になるはずの人がこの世を去って……。

沼倉:そう。だからリップルにとって、トップスピードも母の部分があって、優しさと厳しさを二人から学び、それを乗り越えていったというのが、リップルにとっての物語だったなと思います。

――東山さんは?

東山:はぁ~~。いまズーンと来てました(笑)。

沼倉:ずっと奈央ちゃんは大変そうだった……。

東山:え?傍から見ても大変そうでしたか!?

沼倉:うん。やっぱりみんな死んでいって、自分の(死ぬ)ターンが来ると、その回で出番が最後みたいなところがあるんですけど、リタイアしていく役者さんに必ず挨拶をしに行ってて。それでお話しているのを見ながら、やっぱり座長だなぁっと感じて。スノーホワイトは難しい役だったと思うんですけど、それをしっかりこなしながら、場の空気も見て、考えながらやっているのを見て、私は反省しました。ちゃんとしなきゃって。

東山:そんなちゃんとしてたでしょうか。でも、そう言っていただけるのは嬉しいです。個人的には、一番上にクレジットはあるんですけど、16人が濃すぎて、誰が主人公でもおかしくない、16分の1みたいな気持ちもあったんです。

だから大変なことと言うと、やっぱり自分の心が揺さぶられてしまうので、それが役に干渉しないようにすることが大変でした。トップスピードの死は、原作でもすごく泣いてしまって、台本でも泣いてしまって、私、本番ちゃんとできるのかなって。しかもそのシーンの直後が自分の出番だったので、もう絶対泣いちゃうから! どうしようと思ってたんです。でも聞きたい。だけど真正面から聞きすぎると役に集中できないから、どうしようって。だから、自分が役に干渉しないように役に入るのが大変だったかなと思います。

――この内容が内容なので、アフレコがどんな雰囲気だったのかなっていうのが気になったのですが。

東山:和やかでした。若手の方もいればベテランの方もいて。こんなに幅広い女性声優が一堂に会する機会もなかなかありませんし、贅沢な現場だなと。でも先輩方も気さくな方が多いので、いっぱいお話できました。

沼倉:私はトップスピード以外と交流を持たない役でしたし、後半はシンクロし過ぎて台本とにらめっこしてるところはあったんですけど、いい意味でほっといてもくれたんです。でも会話に入るときはすんなり入っていけたし、そういうチーム感がある現場だったと思います。

――出番が終わる方は、違った面持ちで来るんですかね?

東山:いやぁ、そうでもなく、回想してね!みたいな感じでした(笑)。

沼倉:雰囲気としては、人がいなくなっていく話なので、こういうものだっていう気分はあったかも。

――ルーラ役の日笠陽子さんの退場の早さにビックリしました。

沼倉:でも(ルーラーは)かなり多く回想シーンがあったんですよ。毎回(日笠さんも収録に)いらっしゃってて、ラ・ピュセルの回想シーンが少なかったこともあって(佐倉)綾音ちゃんが残念がるという。

東山:スイムスイムがちゃんとルーラを思い出してあげてる分、「スノーホワイトは、何してるの!」って、あやねるに別の現場で言われました(笑)。命の危険が多すぎて、思い出してるどころじゃなくて、と(笑)。

――すぐアリスが出てきちゃいましたからね。


ラ・ピュセルを演じているときの男前な佐倉綾音さんに心奪われる!

――さて、歌に関してですが、OPテーマ「叫べ」を沼倉さんが歌っています。作詞もされていますが、誰目線で書かれたのですか?

沼倉:全員の目線と言うとおかしいんですけど、誰の目線でもないようにしよう、誰か一人をピックアップするのはやめようと思いました。すごく攻めているサウンドだったんですけど、そのぶん弱さが出る歌詞にしようかなと。このキャラクターみんな、能力は強いかもしれないけど、人間的な意味で強さを持ち合わせてる人っていなかったな……それこそトップスピードくらいだったのかなって思うんです。

弱いからこそ攻撃してしまうとか、人を傷つけたり、強い言葉を放ってしまう。でも何かを変えようと頑張っているところを書いたものになりました。いろいろ試行錯誤して、それこそみんなの魔法を連想させる言葉を16個入れようと思ったりもしたんですけど、手裏剣を投げたら百発百中だよ~の時点で、無理ですと諦めて。ただ、その名残は少しあります(笑)。

東山:あははは。手裏剣……。面白い曲になっちゃいますね。

沼倉:自分の役の能力で無理だったという。でも、最初からこんなにえぐい感じになるっていうのは明かさず始まったけど、OPが流れた瞬間に、ほんわかアニメではないとわかるので、そういう役割としては、雰囲気を表現した曲になったなと感じました。

――シングルでは、その次の曲の安らかな感じがとても良かったです。

沼倉:そうですね、カップリングは絶対に優しい曲がいいです!って言いました(笑)。

――そして、キャラクターソングアルバム『Musica Magica』が発売されました。良い曲ばかりでしたが、スノーホワイトとラ・ピュセルの「ユメトユメ」は、1コーラスずつ歌っていましたね。

東山:そうですね。劇中にあったセリフが散りばめられていて、お芝居しながら歌える良い楽曲でした。スノーホワイトとラ・ピュセルが向かい合って歌ってるみたいな脳内MVが出来上がっちゃうくらいでした。

でも、レコーディングしたときが、ラ・ピュセルが死んでしまったあとだったので、ラ・ピュセルの「守る!」という、果たせなかった夢が詰まっていて、歌いながらちょっと切ない気持ちになりました。スノーホワイトも憧れの魔法少女になり、人のためにできることがあるならという気持ちでいるんですけど、それだけではなく苦しみを乗り越えて〈夢見てる〉っていう歌詞のところまでつなげていけるように感情を込めて歌いました。



――後半の掛け合いの部分。ラ・ピュセルの言葉を受けてのスノーホワイトの歌うところがすごく切ない。

東山:優しく答えるところですね。あやねるからレコーディングだったので、守るよと言ってもらってからだったので、すごく良かったです。

――リップルの曲は激しいロックチューン「DESTRUCTION」。

沼倉:リップルが歌を歌ってくださいって言われたら、イヤって言いそうじゃないですか。だから楽曲をもらう前には、やる気なさそうに歌ってみるとか、たまに舌打ちしてみるとかどうかなと思ってたら、全然そんな曲じゃなかったっていう(笑)。リップルが歌ってる姿を想像すると「どうしよう」って思っちゃうので、疾走感のある強い曲だから、半分イメージソングのつもりで、戦ってるときの心情を表現している感じで歌いました。なので、サビも思いっきり声を出して叫ぶくらいの気持ちで歌ったら、トップスピードがそれに合わせて、さらに深みを出した感じで歌ってくれたので、結果、二人の曲っぽくなったなと思いました。

―― 一体感があって、絆の深さを感じました。

東山:うんうん。

沼倉:アフレコも終盤に差し掛かっていたので、二人の関係性が役者の私たちの中でも出来上がった状態で歌えて良かったです。

東山:もうカッコよすぎて! このあとも二人でユニット組んでほしいくらい好きです!



――他のキャラソンでおすすめは?

東山:どれもいいんだけどなぁ。いや~、やっぱり……めっちゃテンションがおかしくなってますけど(笑)、最初に聴いて、うわ!! こ、これはすごい!って思ったのは「betrayal」ですね。この二人の曲がすごくて。これも「ユメトユメ」と作りが似てて、最初にルーラが歌って、あとにスイムスイムが歌うんですけど、「ユメトユメ」とは対極というか。信頼と裏切りと、なんだか二人の駆け引きみたいで、聴いててゾクゾクしちゃって。あとは日高里菜ちゃんの「Forget me Not…」の前奏にハマって、本人の前でよく歌っていました(笑)。



沼倉:みんなおしゃれで好きなんですけど、ずっと回っちゃうのはねむりんの「おやすみパラレル」かな。あの声と曲調は、ずるいなと思うくらいピッタリで。音楽的にもすごく好きです。ちょっと口ずさんじゃうポップさもあるので、殺伐とした『まほいく』の世界での癒やしは、やっぱりねむりんなんだなぁと。

――そんな最高のアルバムですけど、実際に歌うんですよね。3月4日(土)舞浜アンフィシアターでキャラクターソングLIVEが開催されますが、豪華メンバーが集まりましたね。

東山:ホントですよね!

沼倉:お客さんになりたい!

東山:最前列から、自分の出番になったらステージに上がっていきたいですよ。

沼倉:「DESTRUCTION」は、歌える気がしなくてですね(笑)。実際にステージで、夕実ちゃんと二人でどう歌えばいいんだろうなっていうのをあと3ヶ月悩みたいと思います。しかもアンフィシアターは、いろんなことができるので。

東山:飛んじゃいます?

沼倉:飛びたーい。トップスピードのほうきを作ってもらわないといけないのか。

――あそこ吊るせますからね。

沼倉:ずっと浮いてて、吊るされながらトークに参加するとかね(笑)。

――東山さんは?

東山:やっぱり二人で一緒に歌えるのが楽しみで。あやねるがラ・ピュセルをやっているときの男の子感がすごくて。前からあやねるのことは好きだったんですけど、ラ・ピュセルを演じているときのあやねるは本当にカッコよくて、もっと好きになってしまって、男前なんですよ! 座り方も、一緒に写真撮ってても、足広げたり、組み方が男の子っぽかったり、すごく役に入っていて。そんなあやねるのそばにいると、何か、すごくグッときてしまいますね。

この間も衣装合わせしたとき、あやねるが「奈央と一緒に着替えたい」と言ってくれて。というのも「並んでるところを見ないとわからない」って。そんなところも男前だな!って思いながら。あやねるはとてもカッコいい感じになっていましたし、私も自分がこんな可愛らしい服を着て大丈夫かな?と最初思ったのですが、着たらすごいスノーホワイト感があって、こんなに衣装でスノーホワイトを表現できるんだって。なので、衣装のこだわりもすごくあって、みなさんバラバラの衣装なので、目も楽しいと思います!

――では最後に、メッセージをお願いします。

沼倉:パッケージの1巻が出ました! 全4巻、3話収録で特典もありますし、太っ腹だなという印象が強いです。ここからすべてが始まって、魔法少女たちは自分の道を生き切るので、あらためて見直すと細かいところに遊びが入っていたり、すべてを知ってから見直すと、感じるものが変わってきたりするので、そういうのも含めて楽しんでいただければと思います。

東山:『まほいく』の作品全体が無駄な伏線がなく、全部がフックになってつながっていく話なので、1話とか2話は序章だけど、スノーホワイトがなんとはなしに携帯ゲームの中でゲットしていたのが兎の足のアイテムだったりするんです。「それがのちのちあなたを救うのよ!」って今見ると思ったりとか、細かい仕掛けがたくさんあるので、すべてを知ったあとに見直すと奥深いんじゃないかなと思います。

キャラソンライブも、本当にこれだけのキャストが一堂に会するのも最初で最後かもしれないので、私自身も噛み締めてこの空間を楽しみたいと思います。みなさんと『まほいく』についての情熱を交わし合える貴重な機会だと思うので、ぜひ足を運んでいただけたらと思います!

[文・塚越淳一]

リリース情報
■『魔法少女育成計画』Blu-ray&DVD第1巻
12月21日発売
【Blu-ray】8,000円+税
【DVD】8,000円+税

[収録内容]
●本編ディスク:第1話~第3話収録

●初回生産分のみ、TVアニメ「魔法少女育成計画」キャラクターソングLIVE「Musica
Magica」【夜の部】チケット優先予約抽選券封入!

●特典CD
・オーディオドラマ「女騎士の孤独な戦い」
[出演]
佐倉綾音(ラ・ピュセル/岸辺颯太)、東山奈央(スノーホワイト/姫河小雪)、
内山夕実(トップスピード)、早見沙織(シスターナナ)、
小林ゆう(ヴェス・ウィンタープリズン)、花守ゆみり(ねむりん)、ほか
・オリジナルサウンドトラックvol.1/伊賀拓郎

●80Pブックレット
・書き下ろし短編小説「マジカル☆肝試し」/遠藤浅蜊イラスト:マルイノ
☆40Pに及ぶ原作者・遠藤浅蜊先生の新作書き下ろし短編小説!
挿画:マルイノ(原作イラスト)
・スタッフ&キャストインタビュー
フォトインタビュー:東山奈央(スノーホワイト役)、佐倉綾音(ラ・ピュセル役)、
花守ゆみり(ねむりん役)
インタビュー:間宮くるみ(ファヴ役)、橋本裕之(監督)

●2Pデジパック+三方背クリアケース(愛敬由紀子描き下ろし)


イベント情報
■「魔法少女育成計画」キャラクターソング LIVE 『Musicaムジカ Magicaマギカ 』
日時:2017年3月4日(土)
【昼の部】Open 13:00 Start 14:00
【夜の部】Open 17:00 Start 18:00
会場:舞浜アンフィシアター
チケットはBlu-ray&DVD第1巻に優先予約抽選券が封入されています!
受付期間:12/20(火)10:00-2017/1/4(水)23:00


>>公式サイト
>>公式Twitterアカウント(@ mahoiku_anime)





(C)2016 遠藤浅蜊・宝島社/まほいく

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