海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」シーズン3のあらすじ&ネタバレ感想です。
前回シーズン2「王国の激突」のあらすじ&ネタバレ感想はコチラ↓
シーズン3「戦乱の嵐ー前編ー」あらすじ
王都では、北部の支配権を得ようと、サンサの伴侶の座を巡って、ラニスター家とタイレル家、ピーター・ベイリッシュとの三者で陰謀と駆け引きが行われる。
タイレル家の女当主オレナは、孫の「花の騎士」ロラスとサンサを結婚させようとするが、いち早くタイウィン・ラニスターが次男とティリオンとサンサを結婚させる。
ラニスター家相手に順当に勝ち続けていたロブは、自分の命令を破って幼い捕虜を殺したカースターク家の当主を処刑した。
それを機に、ロブの軍は少しずつ瓦解し始める。
ラニスター軍に勝つためには、フレイ家を味方につけるしかない。
フレイ家は、自分の娘との結婚の約束を反故したロブに怒りを持っていた。
ロブの代わりに叔父のエドミュアがフレイ家の娘と結婚することで、元通り同盟すると言ってきた。
エドミュアが承諾し、フレイ家とスターク家の間で婚儀が執り行われる。
しかしその婚礼の席で、ウォルダー・フレイは列席したスターク家の人間を殺すよう、兵士に命じる。
キャトリン、ロブ、ロブの妻のタリサはその場で殺され、スターク軍は不意打ちを受けて崩壊した。
全てはロブの軍を戦わずに瓦解させるための、タイウィン・ラニスター公爵の策略だった。
スターク家が滅んだあと、北部はスターク家の旗手であったルース・ボルドンが支配するようになる。
大陸にいるデナーリスは「穢れなき軍隊」を手に入れ、その強大な力で奴隷のいる町を次々と解放し、「嵐の申し子」「ドラゴンの母」として君臨するようになっていた。
予想の斜め上どころか、とんでもなくぶっ飛んだ展開
・・・。
・・・。
・・・。
いや、もうなんつーか、言葉が出ませんね。
シーズン3はすさまじかった。
今回を見ると、シーズン2までで「予測不能な容赦ない展開の嵐」なんて言っていた自分がアホみたいだわ。
本当の嵐は、こんなものじゃなかったよ……orz
開いた口がふさがることがない展開。
どいつもこいつも、とんでもなく悲惨で訳の分からない目に遭う。
主要登場人物も脇役も、善人も悪役も、老若男女も関係なし☆
誰にとっても、容赦なく理不尽な世界。
あっさり死ねたら、むしろ幸せ♪♪
それがウェスタロス大陸。それが「ゲーム・オブ・スローンズ」(*'▽')
登場人物の立場とか関係性が分からなくなるんで、Wikiでちょこちょこ調べものをしてしまうんですが、ネタバレとか気をつけていても目にしてしまいます。
ただ、シーズン3の展開はネタバレを見ておいて良かったです。
予備知識なしで見ていたら、驚きで顎が外れていたかもしれません。
「ゲーム・オブ・スローンズ」はエログロは呼吸するように出てくるし、それは余り気にならないんだけれど、強い立場の人間が弱者を徹底的にいたぶる場面がやたら多く、それがキツいです。
また、いたぶり方が凄く上手い?ですよね。
どうすれば見ている人間が不快になるか、どうすれば人間の自尊心がゴリゴリ削られていくかよく分かっています。
「エログロは平気だけれど、イジメ描写は苦手」という人は気をつけた方がいいかもしれません。
例えばジェイミーが右手を斬りおとされるシーン。
この行為自体も「残酷だなあ」と思うんだけれど、それ以上にその斬り落とした右手を行軍中、ずっと本人の首からぶら下げさせたり、水と言って馬の小便を飲ませたり、そういう描写のほうが精神的にきます。
スターク軍の虐殺に関しても、命じたフレイ公ももちろんクソ野郎なんですけれど、それ以上に、兵士たちがロブの死体に狼の首をのせたことやタリサの死に方を揶揄する会話をしていることのほうがゾッとしました。
それを聞いたアリアの怒りがよくわかります。
一兵卒の言動の端々に至るまで、人間というものがどれほど他人に対して非情で残酷になれるかという見本市のようなシーズンでした。
物語として上手いなあと思うのは、シーズンの最後はちゃんと視聴者がカタルシスを得られるシーンで終えたところです。
デナーリスが全世界を治める女王になるのが、一番、みんなが幸せになる方法だと思うよ。
ずっと拷問されているシオンとオシャレ会話
シーズン3で一番、不憫なのはシオンです( ノД`)
この人、驚くことにシーズン3は全10話、ずっと拷問されていました。
いや、びっくりします、ほんと。
こんな登場人物が過去にいただろうか。いやいない。
シオンで検索すると、予測変換で「リーク化」って出てくるんでずっと「何のこっちゃ??」と思っていましたが、これのことだったんですね。
「穢れなき軍団」の兵士も、生来の名前を奪われて「グレイワーム(灰色の蛆虫)」などの虫の名前をつける、という話が出てきました。
名前というのは、その人間の存在全体を表す記号ですから、自尊感情の基盤となるものなんですよね。
だから、生来の名前を奪って、屈辱的な名前を与えると自尊心を回復させることが困難になります。
シオンくらい痛めつけられると、例え脅されていなくても「一人の個人として自尊心を持って生きる」ことが不可能になるんですよね。
この物語を書いた人は、そういうことをよく分かっているなあ、ということにも感心しました。
とりあえずヤーラだけでも、シオンを見捨てないでくれてよかった( ノД`)
悲惨な展開で、呼吸するように人が死んでいくウェスタロス大陸に比べて、デナーリス女王は順風満帆です。
ジョフリーから「王の盾」を解任されたセルミーも加わって、「穢れなき軍団」も手に入れて、向かうところ敵なしです。
デナーリス、見れば見るほど美しくて……弱者には優しいけれど、敵には容赦がない。
「ひねりつぶすわ」とか
「戦争になったら、あの男を真っ先に殺して」とか、
もう恰好よすぎて、しびれっぱなしです( *´艸`)
「ゲースロ」の世界に転生したら、デナーリスにお仕えしたい( *´艸`)ムフフ
という、厨二まっさかりな妄想に酔っていたのですが……。
何ですか?? あのダーリオとかいう気持ち悪い男??
デナーリス「味方を裏切ったの?」
ダーリオ「意見の相違があって」
デナーリス「意見の相違?」
ダーリオ「美について」
デナーリス「美について?」
ダーリオ「あなたの美しさについて」
はああああああああああああ???????(# ゚Д゚)
「ビューティー」(字幕で見ています)じゃねえんだよ!!
海外ドラマ特有の「ちょっと小粋でこじゃれた感じの会話」がすごい苦手です。このときの会話にはサブイボがたちました。
こういうのを聞いて、世の女性は「ステキ…( *´艸`)」とかなるんでしょうか??
デナーリス、こいつと恋人になるの???
ヤダヤダヤダヤダ……じたじたばたばた( ノД`)
申し訳ないんだけれど、俳優さんがダメなタイプの顏なんだよ~。
と、思ったら、シーズン4から交代になるようです。
(引用元:http://ameblo.jp/8202252403/entry-11901322137.html)
シーズン3のダーリオさん。おしゃれ会話好き。
(引用元http://blog.goo.ne.jp/ralphin/e/494974e4774c4c4975ed0e6ce115dfbb)
シーズン4のダーリオさん。
まったく、別人じゃねーか。
とは思いますが、そんなに興味がないので細かいことは気にしないことにします。
おしゃれ会話をしなくなって、デナーリスが幸せならそれでオッケー(゚∀゚)
今シーズンのクソ野郎さん♪♪
好きなキャラはそろそろ固定されてきたので、今回はウェスタロス大陸で一番のクソ野郎さんを決めたいと思います♪♪
第5位 クラズニス
アスタポアの奴隷商人で、デナーリスに「穢れなき軍団」を売った人。
デナーリスが古ヴァバリア語を知らないと思って、侮辱発言を連発しまくっていましたが、デナーリスが「ぜんぶ分かっていましたけれど?」と言ったときスカッとしました。
この人のいいところは、一話で死んだことと、死に方が悲惨で視聴者に爽快感を味あわせてくれたところです。あとは、やっぱりカリーシ最高と再確認させてくれたことかなあ。
大半の人が存在すら忘れているだろうと思うので、この順位です。
第4位 ロック
(引用元http://ja.gameofthrones.wikia.com/wiki/%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF)
ジェイミーの右手を切り落とし、ブライエニーを熊と戦わせたロックさんがランクイン。
こいつもなかなか最低ですが、ドラマ内で何度も「お前ら貴族はいつもそうだ」と繰り返しているので、性格がどうこうというより貴族への憎悪が強いのかなと思いました。
バックボーンが気になったので、この順位です。まあ、何もないかもしれませんが…。
第3位 ジョフリー・バラシオン
(引用元:http://wwws.warnerbros.co.jp/kaidora/gameofthrones/cast08.html)
シーズン2までは文句なくキング・オブ・クソだったジョフリー陛下。
シーズン3ではジョフリー以上にひどい奴が出てきて、「世の中広いなあ」と思っていましたが、キングも負けじとロスをボウガンの的にしたり、新婚のサンサに「レイ〇しにいく」発言をしたりがんばっていました。
一体、いつ死ぬんだ、こいつ。
第2位 ラムジー・スノウ
(引用元:http://www.ruuzu.com/gameofthronescast)
拷問大好きラムジーさん。
シオンにはものすごく申し訳ないんだけれど、この人、ちょっと面白いんですよ。
ラッパふいて出てきたりとかさ。
ジョフリーのいびりと違って、余りに思考が異次元すぎて生々しさがないのもいいのかもしれません。
まあ、今後は分かりませんが。
第1位 ウォルダー・フレイ
(引用元:http://osyare.visualfan.com/game-of-thrones/45)
シーズン3中、ずーーーっと拷問していたラムジーさえ抜いて、自分の中でぶっちぎり一位はこの人。
こいつの何が気に食わないかって、「この人、何のために生きているんだろう?」っていいたくなるところです。
タリー家の旗手でありながら、タリー家の出身のキャトリンをだまし討ちして殺しているんだから、貴族としての誠意も忠誠も誇りもない。
若い嫁が殺されようとしても守ろうとすらしないんだから、家族が大事なわけでもない。自分の嫁は守るという男としてのプライドもない。
狡猾で計算高いなら、そもそもロブと娘を結婚させようなんて思わず、もっと早くタイウィン公の味方につくだろうし、こんなやり方をすれば自分だけじゃなく、家の名誉の信用も地に落ちるだろうから、損得勘定だってあんまりできていない。
(タイウィンが「報奨を与えてもいいし、責任を負わせても構わない」って言っていたけれど、自分でもそう思う。)
なんなんだ??そのときの気分や条件反射だけで生きているのか???
家のことも名誉のことも家族のことも長期的な利益も考えていない。
「自分さえよければいい」としても、それすらもうまく考えられていないような気がするし……。
この人、何を考えて生きているんだろう???
脊髄反射だけで生きている人が、権力を握っているって本人も含めて誰も得をしないんですよね。
そんなLose-Loseな状態に、見ていてうんざりすることが一位の理由です。
残酷でも冷酷でも狡猾でも自己中でも何でもいいんですが、もうちょっとうまくやれよ、と思ってしまいます。
非情で冷酷で狡猾なのは、タイウィン公とかも一緒ですけれど、タイウィンは「ラニスター家という家が一番大事」っていう軸があって、それが一切ぶれないんですよね。
自分はタイウィン公はけっこう好きです。
ラムジーもクソ野郎だけれど、「拷問大好き」でまとまっています。
だから拷問にも独創性があると思うんですよね。
そういうのが一切なく、何もかも雑なところが見ていてイライラします。
あと不思議なのは、エイリス王を殺したジェイミーがあれだけ「王殺し」っていつまでも影口叩かれているのに、フレイ公がやっていることはOKなんでしょうか??
どうもこの世界の、社会的倫理観がイマイチよくわかりません。
騎士にだけ強烈な縛りがあるんでしょうか??
残酷なこととか卑怯なこととかは「この世界観だから」でぜんぜんOKなんですけれど、「この世界観の中で倫理軸や価値観がぶれている」のは、ちょっと困ります。
貴族階級には貴族階級の、共通の倫理観があると思うのですが…。
原作でその辺りも補完できるかな、と期待しています。
そうは言っても、シーズン3は激動のシーズンだったので、とっても面白かったです。
冥夜の守り人のこととか、アリアのこととか、ブランとリード姉弟のこととか、マージョリーのこととか、全方位を呼吸するように敵に回すサーセイのこととか、書きたいことが山のようにあるのですが、キリがないのでこの辺りで止めておきます。
ちなみにシーズン3で一番、心に刺さった言葉は、タイウィン公がサーセイに言った、
「お前を信用しないのは、女だからではない。愚かだからだ」
というセリフです。
こんなこと父親から言われたら、自分だったら死にたくなるな(*'▽')
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原作だとこの辺りかな??