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矢野顕子+TIN PANと岸田繁「さとがえるコンサート」で贅沢セッション

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矢野顕子+TIN PAN「さとがえるコンサート2016」東京・NHKホールの様子。(Photo by Susie)

矢野顕子+TIN PAN「さとがえるコンサート2016」東京・NHKホールの様子。(Photo by Susie)

矢野顕子+TIN PANが12月18日にNHKホールにて、「さとがえるコンサート2016」の東京公演を開催した。

場内が暗転すると、まずは矢野が1人でステージへ。一礼をした彼女はピアノの弾き語りで「ひとつだけ」と「電話線」を続けて披露し、オーディエンスを魅了する。そして「NHKホールに帰ってこれて本当にうれしいです」と述べ、TIN PANのメンバーである細野晴臣、林立夫、鈴木茂を呼び込んだ。4人がそろったところで「丘を越えて」「暗闇坂むささび変化」がメドレー形式で、さらに鈴木や細野がリードボーカルを取るナンバーがプレイされた。また矢野の「本当に好きな曲」という紹介ではっぴいえんどの「12月の雨の日」が演奏され、会場は大盛り上がりとなった。

休憩を挟んで始まった後半では、矢野がステージの中央でミラーボールの光を浴びながら「RichWoman」を熱唱したり、ビブラフォンを弾きながら「Havana Moon」を歌ったり、「さとがえるコンサート」ならではの特別な演出で観客を喜ばせる。さらに、この日限定のゲストであるくるりの岸田繁が現れると、会場の熱気はさらに帯びていく。岸田は矢野と弾き語りで「Presto」を演奏したり、TIN PANのメンバーも交えてくるりの「Remember me」や「東京」をセッションしたり、豊かなアンサンブルを響かせる。岸田が「ミュージシャンになってうれしいことの1つが“自分が聴いていたミュージシャンと一緒に演奏できること”なんです」としみじみと語ると、矢野が「長くやっててよかった!」と続け観客の笑いを誘った。

岸田を送り出したあとに届けられたのは、小坂忠「ほうろう」やはっぴいえんど「抱きしめたい」のカバー、「Super Folk Song Returned」「ごはんができたよ」といったナンバー。またアンコールでは岸田がリクエストした「RooChoo Gumbo」が矢野、TIN PAN、岸田によって披露され会場を熱狂させる。そして「Blue Moon」を経て、「皆さんに気持ちよく寝てもいただくために」という紹介に続き「ろっか・ばい・まい・べいびい」へ。最後は「また来年会いましょう!」という矢野の挨拶をもってライブは大盛況のうちに終幕した。

矢野顕子+TIN PAN「さとがえるコンサート2016」
2016年12月18日 NHKホール セットリスト

01. ひとつだけ
02. 電話線
03. 丘を越えて
04. 暗闇坂むささび変化
05. TOKYO・ハーバー・ライン
06. 香港Blues
07. 12月の雨の日
08. 野球が好きだ
09. 100ワットの恋人
10. Rich Woman
11. Havana Moon
12. Presto
13. Remember me
14. 東京
15. ほうろう
16. 抱きしめたい
17. Super Folk Song Returned
18. ごはんができたよ
<アンコール>
19. RooChoo Gumbo
20. Blue Moon
21. ろっか・ばい・まい・べいびい

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