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中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報、教育問題への提言も掲載していきます。

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宮川理論に弱点はないのか?

バッティング 野球理論

流行の宮川理論に迫る!!

宮川理論に弱点はないのか!?

 

〇宮川理論とは?

宮川理論は数年前からインターネットでの活動を通じて広まった元広島工業高校監督の宮川昭正氏が提唱している打撃理論です。

既存のまちがったレベルスイングの概念を否定し、ホームランを打てる理論として全国に広まっています。

宮川理論の公認指導員の方はどんどん増えており、現在では全国どこの都道府県でも指導を受けることができるのではないかというくらい指導員が増えています。

私も講習会に参加したり、ネット動画で勉強したりしていますが、バッティング指導にはかなり参考になる理論だと思います。

宮川理論についてはかなり詳しくまとめた記事がありますので、こちらをご覧ください。

www.taguchizu.net

宮川理論のスイングのホームラン集も掲載しておきます。


宮川理論ホームラン集②

 

 

〇宮川理論に弱点はないのか?

そんな宮川理論なのですが、弱点もあります。

ただ、先に反論を受けないように予防線を張っておきますが、正直バッティング理論で完全無欠なものはありません。

そんなものがあればプロ野球で4割や5割打てるバッターが出てきているはずです。

どのバッティング理論も一長一短あります。

 

宮川理論のすばらしいところに「レベルスイングの概念」をしっかりと定義しているところと、正しい「スイングの軌道」を習得する練習が明確に存在することがあげられます(もちろん他にも良いところはありますよ)。

この二つの良いところを踏まえて、宮川理論のスイングで長打を打てる範囲を図にしてみました。

 
f:id:taguchizu:20161221171742j:image

宮川理論のスイングは肩と並行の「レベルスイング」が基本になりますから長打にできるゾーンはこういった形で半円のような形になるはずです。

そうすると、どうしても外角低めが弱点となってしまいます。

しかし、長打にすることはかなり難しいですが、ヒットにすることができないということではありませんからご注意ください。

よほど身体が大きくて外角低めにもこの半円が届くほどのリーチだとか、外角低めだけ別の打ち方をするならば長打にもできると思いますが、平均的なバッターが宮川理論のスイングで外角低めをホームランにすることは難しいと思います。

落合博満 バッティングの理屈―――三冠王が考え抜いた「野球の基本」

落合博満 バッティングの理屈―――三冠王が考え抜いた「野球の基本」

 

 

 

〇長野選手は宮川理論的には病んでいる選手


【プロ野球】読売ジャイアンツ 2016年長野久義 ホームラン集

ジャイアンツの長野選手は宮川理論的にはちょっと改善点が多いバッターなのではないでしょうか?

右手の力が強く、よく言えば押し込む力が強いのですが、かなりコネやすいとも言えます。

実際、コネてしまってサードゴロ・ショートゴロというシーンもよく見ます。

上の動画はホームランシーンを集めたものですが、宮川理論的には病んでいる長野選手が外角低めをホームランにできているということが分かると思います。

2号、9号をご覧ください。

外角の難しいボールを右手で押し込んでライトに放り込んでいます。

宮川理論のスイングではなかなか難しいホームランです。

逆にインコースを豪快にレフトに放り込んだ1号ホームランはフォロースルーも低いですし、大きくないですから宮川理論的には満点ではありません。

 

このように長野選手は強い右手の押し込みで打球を飛ばすタイプです。

こういった選手は外角を長打にできる代わりにコネる確率も高くなってしまいます。


長野サードゴロ、片岡が塁間に挟まれる間に得点 3 5 中日×巨人 2014 04 05

こちらの動画、コネてますね。

一長一短ですが、長野選手は長野選手で一つの結論にたどり着いたわけです。

長野選手が宮川理論を身に着けたら良くなるのか?

それはちょっと分かりませんが、相反する打ち方をしているのであまり良い処方箋にはならないかもしれません。

コネない練習に取り入れるくらいで良いのかもしれません。

長野久義メッセージBOOK 信じる力

長野久義メッセージBOOK 信じる力

 

 

〇宮川理論は弱点をどう捉えているか?

これに対して宮川理論はどういうスタンスかというと「そもそも外角低めをホームランにできる必要はない」というスタンスのようです。

こう聞くと言い訳のように聞こえるかもしれませんが、私はなるほどなと思いました。

ピッチャーはひたすらコントロールミスなく外角低めに投げ続けることは不可能です。

宮川理論は「甘球必打」。

早いカウントでも甘いところに来たらホームランにする。

それが理想であるとしています。

3球続けて外角低めに完璧なボールが来たら仕方ありませんが、それを何打席も続けられるピッチャーはプロでもなかなかいません。

「甘いボールは必ず来る。」

そういった意識も宮川理論の一部でもあるようです。

 

繰り返しますが、完璧なバッティング理論は存在しません。

長野選手のように右手主導で打つ打撃理論もいいかもしれない。

以前紹介したBPL理論もいいかもしれない。

www.taguchizu.net

ただ、指導者や選手がいろいろな理論を学び、自分に合ったものを探していくことは良いことだと思いますのでぜひ宮川理論についても学んでみてください。

私は「甘球必打」という考えは誰でも取り入れられることだと思うのでぜひ取り入れて欲しいなと思います。

 

※最後になりますが、私は宮川理論の公認指導員でもなんでもなく、良いものは広めたいと思っているただのブロガーですので、宮川理論について間違っているところがあるかもしれません(弱点などないかもしれない汗)。

その場合は教えてくださるとうれしいです。

本当であれば私ももっと本格的に宮川理論を勉強して記事にしたいのですが、レッスン1回9000円などとなるとちょっと私の薄給では行けないもので…汗。

できれば書籍やDVDにしてくださるとありがたいんですけどね。

 

関連記事です。

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