カナル13facebookより
韓国の外交官が、全世界に恥をさらした。駐チリ韓国大使館に勤務する男性(49)が、現地の未成年者にセクハラ行為を行っている映像が公開され、批判を免れられない状況に追い込まれているのだ。
チリの放送局「カナル13」は12月18日、『自分のワナに陥る』というルポ番組で、この外交官が自称13歳の少女の首に手を回し、キスをしようする姿を放送した。また、少女の手首をつかんで、強引に家の中に引き込もうとする場面もあった。
実はこの映像は、ドッキリ番組用に撮影されたもの。隠しカメラで問題のシーンを撮影していたことを知らせると、外交官は取材陣の手を握り、「お願いだから放送しないでくれ」と何度も懇願。頭を下げ続けた。
カナル13は15日、Facebookに同番組の予告編動画をアップ。すると、すぐに映像の再生回数は63万9,000回を突破、3,800人あまりがこの動画を共有、1,900以上のコメントが書き込まれた
韓国外交部は19日、「この事実を非常に真剣に受け止める(中略)未成年者に対するセクハラのような重大な問題に関しては、『無寛容の原則』を適用するという方針に基づき、徹底した調査と法令による厳正な措置を、迅速にとる予定」としている。
外交部はすでにこの外交官を職務停止処分にしており、事実関係を調査し、懲戒処分だけでなく、刑事告発も検討する方針だという。外交官は駐在国で免責特権が適用されるが、現地警察の捜査にも協力する意向を明らかにした。駐チリ韓国大使館は20日、大使名義で謝罪文を発表している。
なおこの外交官は9月、14歳前後の現地少女に韓国語を教えるふりをして、セクハラまがいの行為をしているという疑惑が持ち上がっていた。今回の放送は、その被害少女の告発を受けたカナル13が、20歳の女優に未成年者のふりをさせて撮影したものだった。
悪代官を成敗したチリの放送局に、賛辞を送りたい。
(文=河鐘基)