首相 尖閣警備強化で来年度予算案 海上保安庁の予算増額へ

首相 尖閣警備強化で来年度予算案 海上保安庁の予算増額へ
安倍総理大臣は海上保安庁の体制強化に向けた関係閣僚会議で、沖縄県の尖閣諸島周辺で中国公船による領海侵入が相次ぎ、領海警備の比重が増しているとして、来年度予算案で海上保安庁の関連予算を増額する方針を明らかにしました。
政府は、沖縄県の尖閣諸島周辺で中国公船による領海侵入が頻発し緊迫した情勢にあるとして、21日総理大臣官邸で領海の警備にあたる海上保安庁の体制強化に向けた初めての関係閣僚会議を開きました。

この中で安倍総理大臣は「尖閣諸島周辺の接続水域に中国公船が毎日のように来航し、月に数回、領海に侵入しているほか、大型公船を増やしている。海上保安官による領海警備の比重が増している」と述べました。

そのうえで安倍総理大臣は「わが国の平和で豊かな海と、国民の生命と財産を守るためには、海上保安庁の体制に一寸の隙も許されず、体制強化に緊急的に着手する」と述べ、22日決定する来年度予算案で海上保安庁の関連予算を増額するとともに、海上保安官を現在より200人以上、巡視船を5隻増やす方針を明らかにしました。