愛知県議会 スマホしながら運転の罰則強化を

愛知県議会 スマホしながら運転の罰則強化を
愛知県一宮市で、スマートフォン向けのアプリ、ポケモンGOをしながら運転していたトラックに、小学生がはねられて死亡した事故を受け、愛知県議会は、スマートフォンを操作しながらの運転に対する罰則の強化などを国に求める意見書を全会一致で可決しました。
愛知県一宮市では、ことし10月、横断歩道を渡っていた小学4年生の則竹敬太くん(9)が、ポケモンGOをしながら運転していたトラックにはねられて死亡しました。

20日に最終日を迎えた愛知県の12月定例議会では、この事故を受けた意見書が全会一致で可決されました。意見書では「スマートフォンを操作しながらの車の運転は重大な事故を引き起こす危険性が高く、対策の強化が喫緊の課題になっている」として、国に対し、取締りや罰則の強化のほか、システム上の対策を検討するよう求めています。

採決に先立って、亡くなった敬太くんの父親の崇智さんが議長や各会派の代表者と面会し、国への働きかけを要請しました。

崇智さんは意見書の可決について、「事故を重く受け止めてもらい、全会一致で可決していただいたのは大変ありがたい。スマートフォンを操作しながらの車の運転について、しっかりと議論してほしいと願っているので、その足がかりになると思う」と話しました。