鑑定団で「曜変天目茶碗」新発見か!?鑑定額2500万円
2016年12月21日6時0分 スポーツ報知
テレビ東京は20日、鑑定番組「開運!なんでも鑑定団」で世界に3点しかないとされる「曜変天目茶碗(ようへんてんもくちゃわん)」とみられる陶器が新たに見つかったと発表した。現存する3点はいずれも国宝に指定されている。
20日夜に放送された番組によると、徳島市のラーメン店「支那そば 巽屋」経営の橋本浩司さんが番組に鑑定を依頼。大工をしていた橋本さんの曽祖父が戦国武将・三好長慶の子孫の屋敷の移築を請け負った際、買い受けた骨董(こっとう)品に交ざっていた。
橋本さんは20年以上前に譲り受けたが、押し入れにしまったままだった。最近、気になって調べると、天目茶碗に似ていたため、鑑定を依頼した。番組内で古美術鑑定家の中島誠之助さんが本物と鑑定し「番組最大の発見。大名品です」と語った。橋本さんの本人評価額は100万円だったが、鑑定額は2500万円だった。
静嘉堂文庫美術館(東京都)によると、曜変天目茶碗は、南宋時代の中国でつくられ、完全な形で残るのは世界に3つとされる。所蔵するのは、大徳寺龍光院(京都市)、藤田美術館(大阪市)、静嘉堂文庫美術館。茶碗の内側には、漆黒のうわぐすりの中に大小に連なる銀色の斑文があり、その周りに光彩が現れているため、宇宙に星々が輝くように見える。