都議会自民党が一転、小池知事と融和ムード

2016年12月21日16時46分  スポーツ報知
  • 小池百合子都知事に両手で握手を求めた都議会自民党の高木啓幹事長

 東京都の小池百合子知事(64)は21日、都庁で、来年度の予算編成に都議会各会派の要望を反映させるため、各会派へのヒアリングを行った。

 7日の都議会代表質問で、異例となる通告なしの質問を知事に28問ぶつけ、対立が表面化した都議会自民党。さらには、15日閉会後のあいさつ回りでは握手をせず、知事が約10秒で退室するという“塩対応”ぶりが際だったが、この日は一転して融和ムードを演出し、約20分の話し合いが行われた。

 午後1時前、先に入室した小池氏が高木啓幹事長ら党幹部を笑顔で出迎えると、高木氏は両手を差し出し、おもむろに頭を下げてガッチリ握手。にっこりと予算要望書を手渡した。小池氏が途中でせき込み、「普段はもっといい声なんですけど、風邪を引いてしましました」とユーモアを交えながら明かすと、高木氏は「いつからですか」と心配顔。小池氏が「昨日からです」と答えると、「(風邪が)流行ってますから、気を付けて下さい」と気遣った。

 ヒアリング終了後の会見で高木氏は、公開で行われたヒアリングの評価を問われ「評価はまだ早い。知事が変えた初年度なので、もう少し長い目で見た方がいい」と理解を示した。和やかな雰囲気で行われたことについては「私たちは全く変わっていない。都民のために、どうすれば良い議論ができるか考えて行く」と、軟化したわけでないことを強調した。

 小池氏は各会派のヒアリングに先駆け、都議会各会派が支援団体の意見を聞き、予算に要望を盛り込む約200億円の「復活予算」を廃止したことに伴い、12日から都から年間1億円以上の補助金や事業の委託料などを受けている各種団体を中心に約60団体・組織を対象に20日までに実施した。

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