2016年12月21日13時37分
元松下電器産業(現パナソニック)社長の森下洋一(もりした・よういち)さんが18日死去した。82歳だった。通夜・葬儀は近親者らで行った。
関西学院大学商学部を卒業し、1957年に松下電器に入った。営業畑を歩み、インダストリー営業本部長などを歴任。金融子会社の不良債権問題などで辞任した谷井昭雄氏の後を継ぎ、93年に社長に就任した。
専務時代、創業者の松下幸之助氏が育てた系列販売店の4分の1を切る再編を断行。社長だった95年には、バブル期に巨額を投じて買収した米国の大手映画会社MCA社の株式の大半を売却し、99年にはエアコンなどグループ内で重複した分野を集約するなど、事業の再編成を進めた。
森下氏で、創業家以外の社長は3代続いていた。創業家に社長を戻す機運が社内で高まっていたが、元社長の山下俊彦氏がこれを批判。世襲をめぐり波風が立つ中での後継者選びが注目されたが、2000年に中村邦夫氏を指名し、一連の騒動に終止符を打った。
08~13年には学校法人関西学院の理事長も務めた。
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