注目のガジェットならなんでも分解したい修理屋さんiFixitが、発売されたばかりの完全無線イヤホンAirPodsをさっそくバラしてしまいました。イヤホンのような製品を修理する機会はほとんどないと思いますが、そこはiFixit。無線イヤホンとしての使い勝手を大きく向上させるW1チップが隠されているとなると、やはり「分解のDNA」がざわめくのを抑えきれなかったようです。
何層にも折りたたまれたIC群
注目の内部は、狭いスペースに整然とIC群が敷き詰められた、まったく無駄のない電子回路と、大量の接着剤で埋まっています。そのため、ハウジングを開けるにはまず電子レンジで加熱した保温材で温めます。そして、イヤホン部分の継ぎ目にカッターを挿し込み内部にアクセスします。出てきたのは普通のイヤホンでは見られない、何層にも折りたたまれたIC群。これを大量生産するとなると、手作業でも自動化するにしてもかなり面倒そう。これが発売の遅れの原因だったのかもと思わせられるとともに、1万6800円という価格も決して高くはないと感じるようになれます。
ICのなかでもひときわ図体のでかいチップ(Apple 343500130)が、おそらくはW1チップ。傍らにはCypress CY8C4146FNプログラマブルチップと Maxim 98730EWJ省電力コーデックチップ。このあたりがAirPodsの機能的な心臓部となっています。
うどんの部分はどうなっている?
続いて手を付けたのがいわゆる「うどん」(耳から飛び出る柄)の部分。先端の開口部の接着剤を剥がしつつなんとかマイクを取り出したiFixitでしたが、バッテリーを引き出すにはいたらず、あっさり開腹手術に変更。内部にあったのは細長いバッテリーと、それに沿うようにのびるアンテナでした。バッテリーは93mAh。iFixitいわく「iPhone 7の1%ちょい」の容量とのこと。もはや修復不能状態になってしまったAirPodsでふっ切れたのか、iFixitは続けて充電機能付きのケースもバラしにかかります。ただ、映像を見れば分かるとおり、ケースのバッテリーを取り出すだけでケースの外装は傷だらけ。もはや元に戻す気はありません。ようやく取り出せたケースのバッテリーは398mAhという容量でした。
さて、誰もが気になる(?)修理容易性スコアリングはというと、ドラムロールを鳴らす必要もなく0点でした。AirPodsは壊れたら買い替えるもの、と覚えておきましょう。
[Images : iFixit]
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