首相 技術革新推進へ民間投資拡大の取り組みを指示
安倍総理大臣は、政府の総合科学技術・イノベーション会議と経済財政諮問会議の合同会議で、技術革新の推進に向けた民間投資をさらに増やすため、政府としての取り組みを検討するよう鶴保科学技術担当大臣に指示しました。
政府は、総理大臣官邸で総合科学技術・イノベーション会議と経済財政諮問会議の合同会議を開き、技術革新への民間投資拡大を目的とした方針などを盛り込んだ有識者委員会の最終案が報告されました。それによりますと、政府と産業界が連携し、今後重点的に技術革新に取り組む分野を来年3月ごろまでに設定し、重点分野に関わる各省庁の事業に対しては、平成30年度から内閣府の予算を上乗せするなどとしています。また会議に招かれた、ノーベル医学・生理学賞を受賞した東京工業大学栄誉教授の大隅良典さんは、「研究者は『数年間で役に立つ研究を』というプレッシャーに置かれているが、もう少し余裕がある社会になってほしい」と述べました。会議の最後に安倍総理大臣は、「民間投資の誘発効果の高い領域に、各省の施策を誘導するための予算の実現が重要だ」などと述べ、技術革新の推進に向けた民間投資をさらに増やすため、政府としての取り組みを検討するよう鶴保科学技術担当大臣に指示しました。